· 

『近くにいる者から救われる』

前略、パウロ愛兄(43)2017.1.25

『近くにいる者から救われる』

ローマ人への手紙2:11

「神にはえこひいきなどはないからです。」

前略、パウロ愛兄

兄は、神はえこひいきをなさらない、公正な方であるとされます。確かに、そうだと信じます。では、神はどのような人を祝福してくださるのでしょうか。詩篇24篇では、「その人は主から祝福を受け、その救いの神から義を受ける」(5)とあります。その人とはだれでしょうか。その節の前の節には「手がきよく、心がきよらかな者、そのたましいをむなしいことに向けず、欺き誓わなかった人。」(4)とあります。心も行動も聖い人で、常に主に向かって話をし、不用意に誓わない人です。このような人のイメージは崇高であり、一般人とは少しくかけ離れた感のあるものです。

しかし、イエス様は罪人の救いのために来られました。「わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです」(マルコ2:17b) ここでいう「罪人」とは、犯罪者だけではありません。犯罪にはなっていなくても、罪を犯したことがある、嘘をついたことがある人のことです。ですから、全員です。神様の祝福は「手がきよく、心がきよらかな者、そのたましいをむなしいことに向けず、欺き誓わなかった人」になされます。罪人にではありません。では、私たち全員は神様の祝福を受けられないのでしょうか。はい、今のままでは受けられません。自分の罪を告白し、悔い改め、イエス・キリストを救い主として受け入れ、罪がイエス様の贖いの血、身代わりの血によって帳消しにされることによって、私たちは神様からの祝福を受け得る者とされるのです。

神様は、私たちを祝福したいのですが、罪人のままでは、それができません。イエス様がとりなしをしてくださって、やっと神様を知ることができるのです。神様はえこひいきをなさいません。イエス様もそうです。自分には罪がある、罪深い人間だ、どうしても罪から離れられない、弱い人間だ、そういう人たちは、イエス様のすぐ近くにいます。イエス様はえこひいきなさいません。しかし、イエス様の近くにいる人、近づいてくる人から先に癒され、救われ、祝福されます。彼らは自分が罪人で、その罪に苦しみ悩んでいるからです。自分が罪人ではない、いや結構いい人間だと思っている人は、イエス様の遠くにいます。しかし、イエス様はえこひいきなさいません。辛抱強く、彼らが近づいてくるのを待ってくださいます。イエス様は待ってくださっていますが、永遠に待ってくださっている訳ではありません。人間にはこの世での寿命があります。この世で生を受けている間に、イエス様に近づいていなければいけません。タイム・リミットがあります。そして、私たちには明日のことは分かりません。ですから、「きょう・いま」イエス様に近づいていかないといけないのです。自分には罪がある。罪深い人間だ。この罪を犯す性質を何とかしたい。その気持ちを個人的にイエス様に聞いていただきましょう。あなたはもうすでにイエス様に出会っています。

パウロ兄、えこひいきをしない神様をイエス様をご紹介くださりありがとうございます。

今日の学びもありがとうございました。

草々