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メッセージ主題:『律法を成就するイエス様に授けられた権威』

通年主日親子礼拝主題:『イエス・キリストの生涯』

2017年9月17日

礼拝前祈祷:9:30 「主をほめる、主を讃える、静まりの」祈り

礼拝:10:00

賛美: 今月のワーシップソング 「Jesus, Name Above All Names」

祈り: 「神様からのメッセージを待ち望む」祈り

賛美: 新聖歌19「救いをなし給う」

 

聖書拝読:ルカによる福音書6章1節~11節(新改訳聖書)(輪読)

中心聖句:「そして、彼らに言われた。『人の子は、安息日の主です。』」(6:5)

 

メッセージ主題:『律法を成就するイエス様に授けられた権威』

 

おはようございます、そしてお帰りなさい。

先週は、『二心のない信仰を見るイエス様』と題して、イエス様は癒される折、その人の信仰を見て癒されることを学びました。今朝は、イエス様が、律法で生産的活動を禁じている安息日に、病人を癒されたと言う行為を通して、安息日の意味とイエス様の権威について考えてみたいと思います。

 

まず、お祈りいたします。(祈り)

 

今朝、拝読しましたルカ書の6章の初めのところには、弟子たちが安息日に麦の穂を摘んで、手でもみ出して食べていたとあります。これをパリサイ人たちは、「安息日に刈り取りをしている。律法に反する」と非難したわけです。安息日は、神様が定めた、神様を最優先に礼拝する日です。これは創世記に記録されています、創造の六日間後、その次の日を休息されたことに由来します。モーセは、出エジプト記で次のように述べています。「それは主が六日のうちに、天と地と海、またそれらの中にいるすべてのものを造り、七日目に休まれたからである。それゆえ、主は安息日を祝福し、これを聖なるものと宣言された。」(20:11)神はモーセに託された十戒の四つ目に戒めとして安息日を規定しました。「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。六日間、働いて、あなたのすべての仕事をしなければならない。しかし、七日目は、あなたの神、主の安息である。あなたはどんな仕事もしてはならない。」(20:8-10b)パリサイ人たちは、この事を指摘したわけです。

 

この安息日は、主の御命令でありますが、主の私たちへの憐れみから出た戒めでもあります。主の行ないは、私たちへの手本をお見せくださっているとも考えられます。この戒めは、世界創造の例を出しながら、「六日間は働き、七日目を休息しなさい」という私たちのことをおもんばかってのことなのです。それと、主は『体の休息だけが休息ではない』ことを、「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ」と戒めながら、『霊的な休息が人間には必要である』ことを示唆しているのであります。

 

主はエレミヤを通して、次のようにおっしゃいます。「わたしが疲れたたましいを潤し、すべてのしぼんだたましいを満たすからだ」(31:25) また、イエス様も、「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます」(マタイ11:28-29)とおっしゃいます。イエス様のおっしゃる「わたしのところに来なさい」という招きは、広い意味で礼拝する(主を信じ受け入れ、主をあがめつつ、語り合う)ことです。まさに、安息日は、私たちの霊の安らぎのためのものなのです。全き平安の主に、思いぞんぶん、身をゆだねる日なのです。しかし、ここで勘違いしてはいけないのは、主への礼拝(心をひらいた親しい交わり)は、毎日、毎時間、行なわれるべきなのです。ただ、安息日は特別、身も心も休めなさいとおっしゃられているのです。

 

ですから、安息日は、文字通り「安らぐ」日なのです。心が平安になる日なのです。お腹が減ってイライラするよりも、麦の穂を摘んで、手でもみ出して食べ、お腹を落ち着かせることで「安らぐ」のです。また、手のなえた人を癒すことも、その人にとっては「安らぐ」ことなのです。神様が休みをとって何もしないわけがありえません。神様は24時間休みなしに働かれ、それも一人一人を大切に見守ってくださっておられます。創造主である神様は疲れません。疲れるのは私たち、創造物です。ですから、安息日は私たちのために、私たちのことを想って、神様が定められたのです。

 

さて、今日の中心聖句ですが、イエス様は、「人の子は、安息日の主です」とおっしゃられました。先ほど見ましたように、神様は24時間休みなしに働かれておられます。私たちのために、「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。」と戒められる神様は、子なるイエス様に、神の権威を与えられました。神のみ心である律法を成就するために、安息日にも、民に癒しと安らぎを与える権威をイエス様に授けられたのです。「人の子は、安息日の主です」とは、神の権威を授かっていることを宣言する言葉でもあるのです。ですから、イエス様の安息日での働きは、律法に反するものではなく、神のみ心である律法を成就するものなのです。

 

今朝、私たちがここから学ばないといけないことはなんでしょうか。私は、二つをあげてみました。一つは①イエス様の律法を成就する権威です。この安息日でのエピソードを通して、イエス様は、ご自身の権威が律法の上にあることを示唆しておられます。イエス様が神の子である証拠なのです。神様もしくは神の子しか、神様から出た律法の上に立たれる方はいらっしゃらないからです。私たちはイエス様を通して神様を拝し、神様の愛とあわれみにふれ、神様を少し理解することができることに感謝すべきです。

 

もう一つは、②安息日の持ち方です。この24時間不眠不休の社会の一員として、日曜(ないし土曜)だけが安息日ではすでになくなっています。日曜日に働かなくてはいけない人はたくさんいらっしゃいます。日曜日に教会へ集まることのできないクリスチャンやキリスト教に興味のある人がたくさんいらっしゃいます。ある牧師の方は、「それなら日曜日に教会に来れるような仕事に変ればいい」とおっしゃったそうです。確かに正論かのように聞こえますが、それでは福音は伝わらないのではないでしょうか。皆さんと共に行う主日礼拝はとても大切であることには異議はありませんが、日曜日だけが礼拝の時間ではありません。安息日は、人間のために主が定められたものです。「身も心も安らぐ」ために主が設けられました。インターネットが当たり前のようになってきた今では、ネットで礼拝メッセージを聞く・見るということも、一つの手段だと言えるでしょう。しかし、主日礼拝の時もそうですが、礼拝メッセージを拝するだけでは、不十分なのです。もちろん後の交わり会を強調されるのも有意義でしょう。しかし、礼拝は「主をあがめつつの語り合い」の時間なのです。特に私は、静まって、主を「知る・味わう」ことが大切だと思っています。それが、主にあって安らぐことだと思っています。礼拝は、その気になればいつでもできます。短くてもいいですから主を礼拝することができれば、「いつも主を思っていなさい」ということが成就するのです。

 

日曜日の礼拝のように、主にある兄弟姉妹と交わりを持つということは、顔を合わせるということは、その人の信仰生活において、とても大切なことです。しかし、それよりも、主との直接なる交わりはもっと大切なのです。ですから、私は毎日が礼拝日だと思っています。身も心も主にささげ、主に安らぐ日を安息日と言うならば、週に一日しかないのかも知れませんが、礼拝に関して言えば、毎日が礼拝日なのです。私は、この礼拝日と安息日を、機能面から少し分けて、これからも考えていきたいと思っています。

 

今から、黙想の時をもちます。目を閉じて、気持ちを楽にしてください。声を出さずにイエス様に問いかけてみてください。何かお願いしたいことがあっても、まず主をほめましょう、主に感謝しましょう、主の御名をたたえましょう。そして、すべてを主にお任せし、主の静寂の中に身をゆだねてみてください。これから三分間、黙想をし、すべてのことを、主に導いていただきましょう。また、今日の主からの学びを振り返って見てください。(3分間黙想)

 

お祈りをいたします。

愛する天のお父さま、今朝は、イエス様の律法を成就させる権威と安息日のことを学ばせていただきました。常に、私たちは主を思い、主に礼拝をささげることができることを覚えさせてください。そして、イエス様は私たちには親しく接してくださいますが、イエス様には神の権威がさずけられていることを、私たちが心にとどめておき、それにあぐらをかくことがないように導いてください。すべてを御手にゆだね、主イエス・キリスト様の御名により、喜びと感謝と共にこのお祈りをおささげいたします。アーメン。

 

今日は、イエス様の私たちの信仰をまず見られることを学ばせていただきました。どうか私たちがつねに、主に信頼し、主を見上げて歩ませていただきますようにお導き下さい。

賛美: 今月の歌・新聖歌108「丘に立てる荒削りの」

今月のワーシップソング「Jesus, Name Above All Names」

「主の祈り」をもって、今朝の礼拝を終わります。(新聖歌p826)

 

Jesus, Name Above All Names

(Words & Music by Naida Hearn)

 

Jesus, name above all names,

Beautiful savior, glorious Lord

Emmanuel, God is with us,

Blessed redeemer, Living word.

 

Above: 真上に、優位に

Beautiful: 素晴らしい、美しい

Savior: 救い主

Glorious: 栄光なる、神々しい

Lord: 主、神

Emmanuel = Immanuel: 救世主

Blessed: 祝福された

Redeemer: あがない主

Living: 生きている