· 

メッセージ主題:『イエス様の招きと受け入れ』

通年主日親子礼拝主題:『イエス・キリストの生涯』

2018年2月25日

礼拝前祈祷:9:30 「主をほめる、主を讃える、静まりの」祈り

礼拝:10:00

賛美: 新聖歌21「輝く日を仰ぐとき」

賛美: 今月のワーシップソング 「Jesus, What A Wonder You Are」

使徒信条: 新聖歌p.826

交読: 交読文12:詩篇第33篇:新聖歌p.888-889

祈り: 「神様からのメッセージを待ち望む」祈り

賛美: 新聖歌101「イエスよ、十字架に」

 

聖書拝読:ルカの福音書19章1節~10節(新改訳聖書)(輪読)

中心聖句:

「イエスは、彼(ザアカイ)に言われた。『きょう、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。人の子は、失われた人を捜して救うためにきたのです。』」(9-10)

 

メッセージ主題:『イエス様の招きと受け入れ』

 

おはようございます、そしてお帰りなさい。

 

先週は、『信仰=古い自分を脱ぎ捨てる:願い=信仰告白』と題しまして、エリコの町での、バルテマイという盲人のこじきの目が見えるようになったイエス様の奇跡をとおして、信仰が病を癒し、いのちを与えることを、また、信仰とは古い自分を脱ぎ捨てることであること、願いは信仰告白であることを、イエス様から学ばせていただきました。今朝は、『イエス様の招きと受け入れ』と題しまして、エリコの町の、取税人ザアカイが救われたことを通して、イエス様は常に私たちの隠れた願いや求めをもお聞きくださり、私たちを招いてくださるお方であることを見させていただきたいと思います。

 

まず、お祈りいたしましょう。(祈り)

 

ザアカイはエリコの町の取税人のかしらでした。取税人は、今で言う税務署的な役目ですが、彼らは同じイスラエル人ではありますが、ローマ支配の手下となって、ローマのために民衆から税金を集めていました。それも私腹を肥やすのが一般的でした。ですから、民衆の嫌われ者でありました。ザアカイはその嫌われ者のかしらで、背も低いことから、みんなからさげすまされていました。ただ、金持ちであることが、ザアカイの唯一のプライドでした。

 

ザアカイは民衆から巻き上げた金はいっぱい持っていて、不自由な暮らしはしていませんでしたが、誰も友だちはいません。取税人の仲間からも背が低いことでバカにされていました。彼は寂しかったのです。本当に心を打ち明け、共に喜び、共に泣く友だちがほしかったのです。どこかで心が飢え渇いていました。そんな時、いま町じゅうで噂となっているイエス様が通りかかるというので、一目見てみようと出かけます。ところが、群衆のために見ることができません。背が低いですから、みんなの頭の上から眺めることはできません。子どもたちは大人の足の間をぬって前に行きました。

 

ザアカイは思いました。『よーし、俺も背が低いから、やつらの足の間をぬって前に行こう』。ところが、群衆はそんな気持ちのザアカイに気づいて、通せんぼをする始末。「おめえは、すっこんでろよ。俺たちの足の間を通ろうをするんじゃねぇよ」。ザアカイは群衆の周りをうろうろ、ちょろちょろとするだけで、その中心にいらっしゃるイエス様のお姿は見えません。そこで、ふと近くにいちじく桑の木があるのに気がつきました。『あれに登って、イエスを見よう。イエスがどんな人だか見えるぞ』。彼は必死になって、いちじく桑の木に登りました。いちじく桑は低い所にも太い枝があって、ちょうどよじ登って、その枝に立つと、みんなよりよく見える高さになりました。『ほほう、あれが噂に聞くイエスか。みんなが癒やされている。あんなお方がおれの友だちだったらなぁ。誰にもいじめられなくてすむかもしれないな』。そんなことを思いながら、イエス様と群衆のやりとりを見聞きしていました。

 

ちょうど、その時、イエス様は目をあげ、ザアカイの目と目があいました。そして、こうおっしゃったのです。「ザアカイ。急いで降りて来なさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるから」。ザアカイはびっくりしました。自己紹介もしていないのに、名前を呼ばれ、町一番の嫌われ者であることを自覚しているザアカイの家に泊まる予定をしていると、イエス様本人から告げられたのですから。ザアカイは嬉しくなって、矢も楯もたまらず、いちじく桑の木から飛び降りる勢いで降りてきました。『あのイエス様が俺の名前を知っていて、呼んでくださった。それだけでも嬉しいのに、今夜は俺の家に泊まって下さる』。ザアカイは大喜びで、イエス様を迎え、家に案内しました。しかし、招いたのはイエス様の方なのです。ザアカイはその招きを受け入れただけなのです。

 

さて、ザアカイの家では宴が設けられています。そして、ザアカイはイエス様に宣言しました。「主よ、ご覧ください。私の財産の半分を貧しい人たちに施します。また、だれからでも、私がだまし取った物は、四倍にして返します」。つまり、ザアカイは不正をしている事を認め、イエス様の前で謝罪をし、悔い改めたのです。それゆえに、イエス様はザアカイに「きょう、救いがこの家に来ました」とおっしゃいました。「救い」とは何のことでしょう。イエス様のことです。イエス様がザアカイを選び、悔い改めへと導かれたのです。

 

このルカの記録には、ザアカイとの家でのやりとりは省かれています。しかし、私は、イエス様がわざわざザアカイを選びザアカイの家に泊まられることによって、ザアカイを救いに導かれたに違いないと思っています。イエス様は、人をお癒しになられた時、ときどき「あなたの信仰があなたを救った」とおっしゃったと記録されていますように、ザアカイにも同じように「あなたの信仰があなたを救った」とおっしゃられたのではないでしょうか。

 

ザアカイの心は、イエス様にお会いする以前から、飢え渇いていました。今町じゅうの噂になっているイエス様にお出会いし、お迎えすることで、自分の何かが変わるかもしれない、変わってほしい、いえ、変わるだろう、否、変わるに違いないと思ったかも知れません。彼は金持ちでしたが、こころは貧しかったのです。ここで、私たちは、イエス様の山上の説教の一節、「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです」(マタイ5:3)を思い出します。ザアカイの心は飢え渇き、そしてイエス様に選び呼ばれることで、自我が崩れ去って行きました。そしてイエス様の御計画通りではありますが、イエス様を家に迎え入れ、また同時に心に迎え入れたのです。まさしく、心が飢え渇き、自我の崩壊したザアカイの姿をそこに見ることができます。

 

ザアカイは、イエス様にお出会いし、喜んで自分の財産を放棄することを選んだのです。この世の不正の財産であるお金を手放すことによって、彼は新たなる友人(たち)を得ただけではなく、お金の奴隷から自由になったのです。このことで、私たちはもう一人の人物を思い出します。そえは、若いが財産家の役人であります。彼は、真面目な男で、律法を忠実に守り、自他ともに優秀な人間と認める若者でした。彼はイエス様に「永遠のいのちを自分のものにするには何をすべきか」と問いました。イエス様は彼の期待に反して「あなたの持ち物を全部売り払い、貧しい人々に分けてやりなさい」とおっしゃいました。彼は自分の財産を放棄することができず、その場を去って行きました。彼はお金の奴隷から自由の身となることを選びませんでした。このことは、ただ単にお金のことだけではありません。イエス様は「自分の宝は、天にたくわえなさい。、、、あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです」(マタイ6:20-21)とおっしゃいます。ザアカイの心は、財産ではなくイエス様にありました。しかし、若い財産家の心は、お金にあったのです。

 

イエス様は、ザアカイやその若い資産家だけではなく、私たち全員に、お声をかけてくださっています。そして、「あなたの心はどこにありますか」と問いかけておられます。皆さんの心はイエス様にありますか、それとも他の事や物、または人にありますか。あなたは、イエス様を信じていると言いながら、心を他においていませんでしょうか。もしも、そうなら、まだあなたは本当の救いを体験していません。本当の喜びと平安を味わってはいません。なぜなら、救いも喜びも平安もイエス様にあるからです。今すぐ、あなたの心をイエス様においてください。あなたのすべてをいったん放棄し、イエス様にゆだねてみてください。あなたはすでに招かれていますから。そして、あなたは「イエス様の豊かさ」を受け取ることができるのです。

 

今から黙想をいたします。今朝のイエス様から招きを覚えながら、私たちの心がいまどこにあるのか、聖霊様に探っていただきましょう。

 

(3分間黙想)

 

お祈りをいたします。愛する天のお父さま、今朝は、ザアカイの話を通して、イエス様の招きと私たちのそれに対する応答について学ばせていただき、感謝いたします。どうか、いつも私たちの心が主イエス様にあるようにお導きください。私たちをあなた様から遠のくことがないようにお守りください。主イエス・キリスト様の御名により、感謝し、皆さまのお祈りと合わせまして、このお祈りを御前におささげいたします。アーメン。

 

賛美: 新聖歌174「ほむべきかな、主の御恵み」

賛美: 今月の歌・新聖歌1「いざ皆きたりて」

今月のワーシップソング「Jesus, What A Wonder You Are」

「主の祈り」(新聖歌p826)

頌栄:新聖歌63「父御子御霊の」

祝祷:2コリント13:13

アーメン四唱:新聖歌59.7



Jesus, What A Wonder You Are

{Jesus, How Lovely You Are}マンガ聖書物語117.jpg

(Words & Music by Dave Bolton)

 

Jesus, what a wonder you are,

You are so gentle,

So pure and so kind.

You shine,

Like the morning star.

Jesus, what a wonder you are.

 

Wonder: 不思議、驚き

Gentle: 優しい、温和な

Pure: 純粋、高潔

Kind: 優しい

Shine: 輝く