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メッセージ主題:『とにかく信じてみよう』

ぶどうの木キリスト教会

通年主日親子礼拝主題:『イエス・キリストの生涯』

2018年7月29日 

礼拝前祈祷:9:30 「主をほめる、主を讃える、静まりの」祈り

礼拝:10:00

賛美: 新聖歌111「生くる甲斐もなしと」

使徒信条: 新聖歌p.826

賛美: 今月のワーシップソング 「Seek Ye First」

交読: 交読文33:詩篇第104篇:新聖歌p.906-7

十戒:末ページに記載

祈り: 「神様からのメッセージを待ち望む」祈り

賛美: 新聖歌428「キリストには代えられません」

 

聖書拝読:ヨハネの福音書20章24節~29節(新改訳聖書)(輪読)

中心聖句:

「イエスは彼に言われた。『あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです。』」(29)

 

メッセージ主題:『とにかく信じてみよう』

 

おはようございます、そしてお帰りなさい。

先週は、『主は生きておられる』と題しまして、イエス様が十字架で死なれ、真新しい墓に葬られ、三日目に、よみがえられたこととその言葉の意味を学ばせていただきました。今朝は、『とにかく信じてみよう』と題しまして、信じることの大切さを学ばせていただきます。イエス様が三日目によみがえられ、そのことを弟子たちが信じられなかった時に、十字架での傷跡を弟子たちに示されました。イエス様は死と復活を経験されましたが、目の前にいるイエス様と十字架にかけられる前のイエス様が同じであり、その方を主と信じる以外に私たちに救いがないことをイエス様はお教えくださっています。そのことを今朝も学ばせていただきたいと思います。

 

まず、お祈りいたします。(祈り)

 

復活後、イエス様は、弟子たちが集まっているところに、現れました。そして、手と脇腹の傷を弟子たちに示され、弟子たちは目の前にいらっしゃる方がイエス様であることが分かり、主の復活を喜びました。しかし、その場にいなかった弟子がいました。それが、トマスであります。トマスは、他の弟子たちがイエス様に会ったと証言しているなかで、「私は、その手に釘の跡を見、私の指を釘のところに差し入れ、また私の手をそのわきに差し入れてみなければ、決して信じません」と言い張りました。

 

トマスだけが疑り深かったわけではありません。イエス様は、弟子たちに手と脇腹の傷をお見せになっていることから、弟子たちは全員、その時点で、イエス様の復活を期待していませんでしたし、彼らもトマスと同様、疑り深かったのであります。

 

そのことを十分にご存知のイエス様は、十字架上で死んだときと同じ身体をもって、復活されたのです。十字架にかかった時のイエス様と、復活され目の前にいらっしゃるお方とが同一人物であることを証明し、弟子たちが三年間を共にすごしたイエス様本人を「主」として仰ぐことになるように、復活したイエス様が救い主であると信じる信仰がもてるようにとの配慮であり、導きなのであります。ですから、イエス様はトマスに「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手を伸ばして、わたしのわきに差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」と説かれるのです。

 

疑ることは、聖書の中では、あまり良いように書かれていません。イエス様のお言葉の中にも、「神を信じなさい。まことに、あなたがたに告げます。だれでも、この山に向かって、『動いて、海にはいれ。』と言って、心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります。だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、その通りになります。」(マルコ11:22-24)とあります。祈りは、神への完全なる信頼のもとで効果を発揮します。ですから、イエス様は、最初に「神を信じなさい」、神を完全に信用し信頼しなさいとおっしゃるのです。主はヤコブを通してもおっしゃいます。「ただし、少しも疑わずに、信じて願いなさい。疑う人は、風に吹かれて揺れ動く、海の大波のようです。そういう人は、主から何かをいただけると思ってはなりません。そういうのは、二心のある人で、その歩む道のすべてに安定を欠いた人です。」(ヤコブ1:6-8)疑いは、私たちの考えや行動を不安定にさせ、願いや祈りは聞きとどけられません。

 

ですから、イエス様は、「信じない者にならないで、信じる者になりなさい」と弟子たちだけではなく、今の私たちに向けておっしゃるのです。しかし、今の私たちは、当時の弟子たちと違って、イエス様を直に見ることも触ることもできません。ですから、イエス様は、トマスの背後にいる私たちにも、「見ずに信じる者は幸いです」とおっしゃるのです。イエス様が再び天に上げられて以降、肉体をもったイエス様を直に見て信じた方はいらっしゃいません。この約2000年もの間、クリスチャンは、イエス様を見ずに信じてきたのです。それはどうしてでしょうか。それは、聖書がイエス様を証し、聖書が真実を語っているからにほかなりません。そして、私たちの主は、これまでも、これからも生きて働いてくださっておられるからであります。

 

しかし、それであっても、私たち人間は疑り深いのです。なんでもそうですが、疑ればきりがありません。では、私たちは、いえ私はどうして、イエス様を信じることができたのでしょうか。私の場合は、「イエス様を信じてみよう」と思ったからです。では、どうして「信じてみよう」と思ったのでしょうか。何かとても辛いことがあって、藁をもすがる気持ちで、そう思ったのでしょうか。いいえ。普通に、人生を謳歌していたような気がします。しかし、あるクリスチャンのグループと出会い、彼らは何かが違う、それがイエス・キリストへの信仰心から出ていることは明らかでした。ですから、私も試食してみようと思ったのです。そして、次のことも初めから感じていました。イエス・キリストを信じないで聖書を読んでも、道徳の教科書のようにしか思えないかもしれない。キリストを信じる、または信じようとする心を持たないで、料理本を読んだとしても、試食したことにはならない。試食するなら、信じてみよう。それが、私の分岐点となりました。

 

私たちは、イエス様を直に見ることはできません。しかし、感じることはできるのです。私がした試食のように、味わうこともできるのです。もちろん、私は今でも完全から程遠い者でありますし、疑り深い性格も心のどこかに持っています。ですから、情けない話ですが、山を動かすような信仰には至っていません。しかし、私は思うのであります。私の足りないところは、主が補ってくださると。私は、今のありのままの私自身を受け入れた上で、主に信頼し主に従うように導かれているような気がするのです。

 

弟子たちも疑いました。しかし、イエス様は、そんな弟子たちをあきらめ見捨てるのではなく、「信じない者にならないで、信じる者になりなさい」と導かれたのです。当時の弟子たちも完全ではありませんでした。ですから「信じる者になりなさい」とは、「信じる者になるために、常に信じようとしなさい」と言うことではないかと私は思うのであります。「とにかくイエス様を信じてみよう」という決断、方向転換が、常に必要なのではないでしょうか。この積み重ねが、私たちの信仰を堅くするのではないでしょうか。「疑る前に、とにかく信じてみる、試食して、味わってみる。」 私は、そのような勇気を神様から与え続けられているような気がするのです。そして、「目に見えるものが全てではない」ことをいくつも経験してきています。皆さんも多かれ少なかれ、「目に見えるものが全てではない」ことを体験されておられるのではないでしょうか。そうであれば、なおさら、疑う前に、「とにかく主を信じてみる」という姿勢を私たちは持たしていただこうではありませんか。後ろ向きではなく、前向きの姿勢を保てるように導いていただきましょう。

 

今から3分間、黙想をいたします。私たちの後ろ向きな疑う心を、主によって「とにかく信じてみよう」と前向きに変えていただきましょう。

 

(3分間黙想)

お祈りをいたします。愛する天のお父さま、今朝は、「とにかく信じてみよう」と題し、私たちの疑うという心をさぐられました。どうか、私たちが、常に「主を信じます」と告白できるものへとお導きください。また、昨日の台風、先日の豪雨による被災地域の方々、まだまだ復興がおそい震災地域の方々、また関係者、ボランティアの方々の健康が守られ、事故や二次災害からも守られますように。少し涼しくなったとはいえ、猛暑が続きます。熱中症からも、すべての方々が守られますようにお祈りいたします。

今朝の学びを、主イエス・キリスト様の御名により、感謝しつつ、皆さまのお祈りと合わせまして、この祈りを御前におささげいたします。アーメン。

 

賛美: 新聖歌204「わが友にます」

賛美: 今月の歌・新聖歌113「君もそこにいたのか」

今月のワーシップソング「Seek Ye First」

「主の祈り」(新聖歌p826)

頌栄:新聖歌63「父御子御霊の」

祝祷:エペソ3:14-21、2コリント13:13

アーメン四唱:新聖歌59.7

 

Seek Ye First

(Words & Music by Karen Lafferty)

 

Seek ye first the Kingdom of God

And His righteousness

And all these things

Shall be added unto you

Allelu Allelujah

 

Seek: 探し求める Ye: = you

Kingdom: 王国 Righteousness: 義(正しいこと)

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