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メッセージ主題:『まず、あなた自身が主イエスを信じなさい』

ぶどうの木キリスト教会

礼拝シリーズ主題:『使徒の働き』

2018年12月30日

礼拝前祈祷:9:30 「主をほめる、主を讃える、静まりの」祈り

礼拝:10:00

賛美: 新聖歌209「慈しみ深き」

使徒信条: 新聖歌p.826

賛美: 今月のワーシップソング 「主を仰ぎ見て」

交読: 交読文48:イザヤ第35章:新聖歌p.917-918

十戒:末ページに記載

祈り: 「神様からのメッセージを待ち望む」祈り

賛美: 新聖歌201「イエスはわがいのち」

聖書拝読:使徒の働き16章25節~34節(新改訳聖書)(輪読)

中心聖句:

「ふたり(パウロとシラス)は、『主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。』と言った。」(31)

メッセージ主題:『まず、あなた自身が主イエスを信じなさい』

おはようございます、そしてお帰りなさい。

聖書を閉じて、メモも取らずに、主の言葉に耳を傾け、聞きながら黙想してみてください。「聞く」ということを大切にしてみてください。

先週は、『主イエスの恵みによって救われたことを信じる』と題しまして、お話しさせていただきました。15章は、紀元49年に行われたエルサレム会議のことが記録されています。イエス様が天に帰られてからすでに15、6年が過ぎようとしているときです。エルサレム教会の中で、パリサイ派からキリストを信じた人たちは、割礼を強調し、アンテオケ教会の異邦人キリスト者たちも、割礼を受けるべきだ主張しました。ペテロはそれに反対し、先週の中心聖句のように、「主イエス・キリストの恵みによって救われたことを信じる」これのみであり、割礼は必要ないと主張いたします。しかし、これでは収まりがつかず、ヤコブが折衷案としてユダヤ人の嫌う「偶像に供えて汚れた物、近親相姦のような不品行、絞め殺した物のように血の残っている物」を補足的に付け加えて、奮闘する会議を収拾させます。そのようなところから、先週は、ペテロの口から告げられた福音の本質について学ばせていただきました。

今朝は、『まず、あなた自身が主イエスを信じなさい』と題しまして、お話しさせていただきます。16章では、パウロの第二回の伝道旅行のことが記されております。その旅の途中、ローマの植民都市ピリピでの出来事が今朝の聖書箇所のところでございます。パウロとシラスは、間違いにより牢に入れられてしまいました。しかし、真夜中に大地震が起こって、牢のとびらが全部あいてしまったのでございます。看守は囚人たちが逃げたと思ったのですが、パウロとシラスが他の囚人たちを牢にとどまらせておいたことが分かりました。看守はパウロとシラスの噂は聞いておりましたので、看守も彼らに一目を置き、救いにあずかっていくというというくだりでございます。そして、今朝は、家族が救いにあずかるためには、まず自らが主イエスを信じなければならない、ということを学ばせていただきとうございます。

まず、お祈りいたします。(祈り)

さて、パウロとシラスが牢に入れられてしまった経緯(いきさつ)はこうでございました。

占いの霊につかれた若い女奴隷がパウロたちにまとわりつくので、その霊に向かって、「イエス・キリストの御名によって命じる。この女から出て行け。」と言って、霊を追い出してしまうのでございます。ところが、この女奴隷の主人は、女奴隷の占いでお金を儲けておりましたから、霊が彼女から出て行き、儲ける望みがなくなってしまいました。その腹いせに、パウロとシラスを役人たちに訴えたのでございます。そして、役人たちは、あまり取り調べもせず、着物をはいで鞭を打ち、ふたりを牢に入れ、看守に厳重に番をするよう命じたのでございます。

パウロとシラスは、鞭うたれ、背中が痛いにもかかわらず、牢の中では、神に祈り、主に賛美をささげていました。

「私たちの主イエス・キリストの父なる神、慈愛の父、すべての慰めの神がほめたたえられますように。愛する天のお父さま、私たちは間違いで鞭うたれ、牢に入れられてしまいました。しかし、この『苦しみは、将来、私たちに啓示されようとしている栄光に比べれば取るにたりないもの』(ローマ8:18)であります。特にイエス様が味わった屈辱、十字架上での苦痛に比べれば、大したことはございません。」

「そのとおりです。イエス様はそんな屈辱の中にあっても、『父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分で分からないのです。』とおっしゃられたとお聞きしております。どうか、私たちを主の平安で包み、慰めてください。」

「『神は、そのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです。それは、私たちにキリストの苦難があふれているように、慰めもまたキリストによってあふれているからです。』(2コリント1:4-5)主よ、私たちの周りにいる囚人たちを憐れんでください。私たちがいただいています平安を、彼らにも与えてください。彼らが、主イエスを信じるように導いて下さい。」

パウロとシラスは祈り、そして、賛美を歌いはじめました。

【イエスはわがいのち】

イエスはわがいのち、また喜び

すべてのすべてぞ、われにとりて

悲しめるときは、慰め励ます

世にただひとりの友ぞ

囚人たちばかりでなく、看守もパウロとシラスの祈りと賛美に聞き入っておりました。

ところが突然、大地震が起こり、牢の土台が揺れ動き、牢の扉が全部開き、足の鎖が解けてしまったのでございます。

熊「おい、八、すげぇ地震だったな。大丈夫かい。」

八「お、熊、俺は大丈夫だ。けどよ、なんか足が自由になってねぇか。」

熊「あ、ありがてぇ、さっきの地震で足の鎖が解けてしまったみてぇだ。」

八「それによ、牢のとびらの開いてるぜ。」

熊「今が、チャンスだな。ずらかろうぜ。」

八「熊、ちょっと待ちねぇ。さっきのパウロとシラスのだんなが何か言ってるよ。」

熊「『動かないでください。そのまま牢の中にいてください。』ってよ。」

八「バカも休み休みにしとけってんだ。牢を抜け出すチャンスじゃねぇか。」

熊「でもよ、もしも牢を抜け出して、こんどつかまりゃ、俺たち、死罪だ。」

八「ん、そうだな、後四五日、臭い飯くやぁ、晴れてシャバに出られるんだ。死罪は割に合わねぇ。」

熊「それによ、パウロのだんな、『逃げ出さなければ、恩赦もあるかも知れませんよ』って言っているよ。」

八「シラスのだんなは、祈り出したぜ。『囚人の全員に怪我がありませんように。牢から逃げずに救われますように』って。どういうこったぃ?」

熊「イエス・キリストを信じて救われますようにってことじゃないかい。パウロやシラスのだんなが信じているのがイエス・キリストというお方だからな。」

八「でもよ、何で、『牢から逃げずに』なんだよ?」

熊「ひょっとしたらよ、こうじゃぁねぇか。牢はよ、苦しいものだ。『苦しいものから逃げずに、イエス・キリストを信じなさい。そうすれば救われる』というのじゃないかな。知らねぇけどよ。」

八「ん、、そうかもな、だからかなぁ、さっきパウロのだんなが、『神は、苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。』と言ってたのは。パウロやシラスのだんなの神が救ってくださるわけだ。」

熊「そう、だから、逃げちゃ、いけねぇんだよ。今は。」

八「おっ、看守が来やがった。血相変えてんな。当たり前か。でもよ、俺たちぁ、だれも逃げてねぇよ。逃げずに救われるんだから、逃げねぇよ。」

パウロは、看守を見るなり、「自害してはいけない。私たちはみなここにいる」と叫び、看守はパウロとシラスの前にへたり込むように、倒れて震えておりました。

地震の直前まで、看守は牢から聞こえてくるパウロとシラスの祈りにも賛美にも耳を傾けていたのでございます。そして、パウロとシラスの信じる神が、本当の神であることを、この地震を受けて確信したのでございます。「先生がた、救われるためには、何をしなければなりませんか。」

パウロとシラスは言います。「まず、あなた自身が主イエスを信じなさい。家族のことを心配する必要はありません。あなたが主イエスを信じれば、あなたもあなたの家族も救われます。あなたが主イエスを信じて救われ、心から喜んでいるなら、家族もまたその救いの喜びにあずかれるでしょう。だから、あなたがまず、主イエスを信じなさい。」

そして、看守も看守の家族もバプテスマを受け、そして、家族全員そろって神を信じたことを心から喜んだのでございました。

今朝、学ぶべきことは二つございました。まず、個人的に主イエスを信じるということです。あなたが救われ真に喜び、祈っていれば、ご家族の救いは、成就すると信じ続けることです。この看守のように、家族もほぼ同時に洗礼をうけ救われることもあるでしょう。また、何年もたって家族が救いにあずかることあるでしょう。先に救われた私たちは、家族もいつか救われると信じて、祈り続けないといけないのでございます。そして、もう一つは、苦難の中にいる時に、その苦難から逃げようとするのではなく、その苦難は、主イエス様に依り頼むことによって、脱出の道、逃れの道が明らかにされるということでございます。神はすでに信じた者に聖霊を送り、私たちを導いておられます。脱出の道、逃れの道は、聖霊の働きによるものだとも言えるでしょう。「神は、苦しみのときにも、私たちを慰めてくださる」というというのは、内に住みたもう聖霊が私たちを慰め導いて下さるのです。そのような信仰を堅く持ち続けることが大切なのでございます。

ただいまより3分間、黙想をいたします。まず、創造の神、主の御名をあがめ、「天のお父さま」と呼べる幸いに感謝いたしましょう。今朝の「まず、あなた自身が主イエスを信じなさい」という神様からのメッセージから、学ばれたこと、また導かれたことをもう一度振り返ってみてください。

(3分間黙想)

お祈りをいたします。愛する天のお父さま、御名をあがめ、賛美いたします。今朝は「まず、あなた自身が主イエスを信じなさい」と題しまして、あなた様からメッセージをいただきました。家族の救いを信じつつ、毎日を主と共に過ごし喜ぶ者でありますよう、私たちをお導きください。また「苦しみの中にいる時にも、主イエスを信じ、より頼むことで、私たちは慰められる、主が慰めて下さる」という信仰に私たちをお導きください。

主イエス・キリストの御名により、今朝の学びを感謝しつつ、皆さまのお祈りと合わせまして、この祈りを御前におささげいたします。アーメン。

賛美: 新聖歌211「天なる喜び」

賛美: 今月の歌・新聖歌76「諸人こぞりて」(献金の時)

今月のワーシップソング「主を仰ぎ見て」

献金の祈り

「主の祈り」(新聖歌p826)

頌栄:新聖歌63「父御子御霊の」

祝祷:民数記6:24-26、2コリント13:13、エペソ3:14-21

アーメン四唱:新聖歌59.7

賛美「主を仰ぎ見て」♬

主を仰ぎ見て 力を得よ

主は我が力 我が盾

主を仰ぎ見て 光を得よ

主が全てを 成し遂げられる

私にせまるどんな山も

越える力 与えてください

私が恐れず ただ主を信じ

進むことができるように

 

十戒

あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。

あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。

あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。

安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。

あなたの父と母を敬え。

殺してはならない。

姦淫してはならない。

盗んではならない。

あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。

あなたの隣人の家を欲しがってはならない。