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メッセージ主題:『イエス・キリストによって大いに喜ぶ』

ぶどうの木キリスト教会

礼拝シリーズ主題:『ローマ人への手紙』

2019時年4月28日

礼拝前祈祷:9:30 「主をほめる、主を讃える、静まりの」祈り

礼拝:10:00

賛美: 新聖歌332「主はまことのぶどうの木です」

使徒信条: 新聖歌p.826

賛美: 今月のワーシップソング 「君は愛されるために生まれた」

交読: 交読文6:詩篇 第22篇:新聖歌p.883-884

十戒:末ページに記載

祈り: 「神様からのメッセージを待ち望む」祈り

賛美: 新聖歌111「生くる甲斐もなしと」

聖書拝読:ローマ人への手紙5章6節~11節(新改訳聖書)

中心聖句:

「そればかりでなく、私たちのために今や和解を成り立たせてくださった私たちの主イエス・キリストによって、私たちは神を大いに喜んでいるのです。」(11)

メッセージ主題:『イエス・キリストによって大いに喜ぶ』

おはようございます、そしてお帰りなさい。

できるだけ、主の言葉に耳を傾け、聞きながら黙想してみてください。「聞く」ということを大切にしてみましょう。

先週は、『よみがえりの主』と題しまして、お話をさせていただきました。ローマ書第4章は、アブラハムの信仰が義と認められたことと同じように、主イエス・キリストを死者の中から、よみがえらせた方を信じる私たちも、その信仰を義とみなされるということを学ばせていただきました。

今朝は、『イエス・キリストによって大いに喜ぶ』と題しまして、お話をさせていただきます。ローマ書第5章は、「イエス・キリストによって神と和解し平和を持ち、神を大いに喜ぶ者とされている」ということが中心でございます。確かに私たちにはいろいろな苦難や困難がございます。しかし、それは、イエス・キリストの十字架と復活によって、神との和解、神の怒りからの救い、神との親しい交わりを得られたという喜びの方が勝ち得て余りあるのでございます。その喜びを皆さまと分かち合いたいと思います。

お祈りをいたします。

パウロはローマ書5章の前半で、「神の栄光を望んで大いに喜んでいます」(2)とか「主イエス・キリストによって、私たちは神を大いに喜んでいるのです」(11)と喜ぶことを強調しております。では、いったい神を喜ぶとはどういうことなのでしょうか。それは、創世記の私たち人間が造られたところまでさかのぼらないといけません。神は人間を特別なものとしてお造りになられました。創世記1章27節では「神はこのように、人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女に彼らを創造された」とあります。神の霊的なかたちに人間は創造され、他の被造物とは区別されました。その顕著な記述が2章7節です。「その後、神である主は、土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで、人は生きものとなった。」 神が鼻にいのちの息を吹き込まれたのは、人間だけです。他の生物も生きています。しかし、人は神のいのちの息を吹き込まれ、『生きもの』となったとございます。つまり、ここでいう「生きもの」とは、人は、神が喜び、また神を喜ぶものとされたということであります。神と霊的につながっているという喜びが与えられ、神を知るものとなったということでございます。人が神にとどまり、また神が人にとどまる、そのような幸いな関係に、当初はあったのでございます。

しかし、私たちの始祖であるアダムとエバは、罪を犯してしまいました。それは、「善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ」(創世記3:17)と神がおっしゃられたにもかかわらず、悪魔の誘惑に惑わされ、この果実を食べ、「生きもの」であったにもかかわらず、霊的に死に、神との親密な関係に亀裂が入ってしまいました。つまり神の言いつけを守らない、神を恐れない、神の代わりに自分を心の中心に据えてしまう。それが罪でありました。そして、嘘をつき、安易にその場をとりつくろい、神に謝らない者に、まさしく神の目から見て、「生きるもの」から「死んだもの」となってしまったのでございます。それが亀裂であり断絶であります。そして、それが罪の大元の、いわゆる原罪であり、それは今の私たちにDNAのように遺伝してきているのでございます。しかし、私たちは神の愛された創造物でありますから、「神を知りたい、神を喜びたい」という願望を生じるDNAも遺伝してきているのでございます。つまり、私たちの中には、神を知り神を喜びたいという願望の霊的なDNAがあるにもかかわらず、罪の性質である肉的なDNAによって、その願望が阻止されているのでございます。

しかし、憐れみ深い神には、その亀裂や断絶を埋める御計画がございました。ヨハネはそのことを説いています。「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。」(ヨハネ3:16-17)神の霊を受けて生まれ、人間の肉体をもつが、罪のDNAを持たない、神の御子、イエス・キリストをこの世に誕生させ、十字架によって、御子が流した血であるいのちによって私たち全人類の罪が拭われ、罪の代価が帳消しとなりました。私たちはイエス・キリストによって贖われたのでございます。アダムとエバによって生じた神との亀裂・断絶が、イエス・キリストによって、埋められたのでございます。そしてイエス・キリストが、死を克服しよみがえり、永遠のいのちを取り戻すことによって、私たちも共に永遠のいのちを得ることができるようにされたのです。イエス・キリストは、私たちのために、神との和解を成功させたのでございます。

しかし、このイエス・キリストによる神との和解を成立させるには、私たちの同意が必要なのです。神と人間の仲介者であり、父なる神の代理人でもあり、代行者でもあるイエス様は、神様のすでにサインのある和解同意書を作成してくださったのです。しかし、その和解同意書を有効にさせるには、私たちひとりひとりのサインが必要なのです。その同意書には、「神のひとり子、私たちの主であるイエス・キリストを信じます」という項目があり、それに「はい」と言ってサインすることです。そして、私たちがその和解同意書に「イエス・キリストを信じます」と告白してサインするならば、神は私たちの心に、助け手である聖霊様をお送り下さり、その聖霊様が私たちに天の御国と同じ平安と喜びを与えて下さるのであります。そして、私たちを、罪を犯しにくい性質へと、日々造り替えて下さるいます。私たち自身の努力だけでは、決してできない新しい創造が私たちの心の中で始まるのでございます。私たちはその聖霊様の働きに敏感になるためにも、日々、聖書の御言葉を味わい、黙想しつつ、主に祈り、賛美し、会話をすることが望まれておるのであります。

私たちは、この助け手である聖霊様によって、天の御国の、いわば疑似体験が、この世でもできるのであります。先取りの祝福をいただけるのでございます。喜びと平安が私たちの心を満たして下さるのです。イエス・キリストを信じる私たちは、その信仰によって、神の目からは、キリスト故に、罪のない者と写ります。滅びを心配する必要はなくなるのでございます。なぜなら、私たちには、すでに永遠のいのちが約束され、その約束は必ず守られるからです。私たちは、キリスト・イエスにあって、神を大いに喜ぶことが許されているのでございます。これが、聖書に隠された奥義でございます。

さて、ここまでお話しをさせていただきましたが、皆さまの中に、この礼拝の常連、天国長屋の八と熊が、なにやら話をしております。少し耳を傾けたいと思います。

八: 熊、牧師さんが言ってた、漢字のたくさん並んだ「和解同意書」ってなんだ、分かるかい。

熊: 和解同意書ね、ありゃ、平たく言えば、仲直りしますっていう証文みたいなもんだ。

八: と言うことはよ、俺たちゃ、神様と喧嘩してたのかい。

熊: まあ、喧嘩じゃねぇけど、俺たちが神様を裏切ったってとこかな。

八: 俺は神様裏切ってねぇよ。神様には感謝してるぐらいだからなぁ。

熊: 八、本当にそうかい。神様に対して、後ろめたいことはしてないかい。

八: 後ろめたいことねぇ。なんだろう、、ねぇ。

熊: 例えば、お前ウソついたことねぇかい。

八: ウソをつかない人間を捜す方が難しいだろうよ。

熊: ウソも、神様にたいする裏切りだともとれる。神様に面と向かってウソをついていなくても、自分をよく見せようとしたり、自分を正当化したり、はたまた、自分が得になるようにウソをついたり、それは、ぜんぶ神様を恐れていない、神様を軽んじていると言えるかも知れねぇな。

八: そう言われれば、俺も、「神様、ちょいと目をつぶっておいておくない」と言ってる時もあるなぁ。

熊: そう、それが罪っていうもんだ。

八: じゃあ、イエス様はその仲直りの証文を作って下さったわけだ。

熊: それだけじゃねぇぞ、イエス様は俺たちの罪の負債を、全部支払って下さっているんだよ。だから、俺たちは「イエス様を信じます」って告白するだけでいいんだ。

八: それって、パウロのだんながおっしゃってたことと一緒かい。「もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと信じるなら、あなたは救われるからです」(ローマ10:9)

熊: そう、その次の聖句もいいよな。「人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。」(10:10)心で信じているだけじゃ、ダメなんだろうね。口で告白して、自分の信仰の決心を神様に申し上げるんだ。

八: それによ、熊。俺は、あのイエス様がマルタに言った言葉も好きなんだなぁ。

熊: ああ、この言葉だろ、「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。また、生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬことがありません。このことを信じますか。」(ヨハネ11:25-26)

八: 「信じますよ、イエス様」って、俺は言ったんだよな。そして洗礼を受けた。

熊: そうだったな。だからあん時に、八は、「和解同意書」にサインしたんだよ。

八: そうか、あん時だったんだ。どうりで、洗礼を受けた時に、大きな喜びが内から湧き上がって来た。ありゃ、聖霊様だったんだね。

熊: そうだな。よみがえったイエス様が弟子たちに「聖霊を受けなさい」(ヨハネ20:22)っておっしゃった、その聖霊様が俺たちの心にも宿ってくださっている。

八: そう、その聖霊様がイエス様の言う平安でもあるんだよな。「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしはあなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。」(ヨハネ14:27)っておっしゃった。

熊: だから、俺たちゃ、大いに喜ぶことができるんだ。一つは全ての罪が赦され、罪から解放され、神様と和解が成立したこと、

八: それに、もう一つはよ、心の中に聖霊様という平安が宿ってなさるってこったろう。感謝だねぇ。

熊: おい、俺のセリフを先取りするんじゃねぇよ。

八: いや、先取したのは、おめぇのセリフじゃなくて、神様への感謝さ。

八と熊のやり取りを聞いていますと、彼らが本当にイエス様のことが大好きなんだなと思わされます。私もどちらかといいますと、「イエス様いのち」のたぐいでございまして、イエス様によって、聖霊様が心の中にいらっしゃる。そして、その聖霊様の働きによって、この世が与えるものとは違う、天の御国で味わうことのできる、喜びと平安が、この地上で、先に味わうことができるのでございます。つまり、永遠の喜びと平安を、この世で味見させていただいておるのでございます。この肉体はいつか朽ち果てます。しかし、霊は永遠の喜びと平安の中にあって、生き続けるのでございます。こんなにうれしいことはございません。私たちは、この喜びを、この平安を、他の方々にも味わっていただきましょう、イエス様を共にお伝えしてまいりましょう、主の証人として。

ただいまより3分間、黙想をいたします。まず、創造の神、主の御名をあがめ、「天のお父さま」と呼べる幸いに感謝いたしましょう。今朝の「イエス・キリストによって大いに喜ぶ」という神様からのメッセージで、学ばれたこと、また導かれたことをもう一度振り返ってみてください。最後に、ヨハネの福音書14章6節のイエス様の言葉をお読みいたします。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」

(3分間黙想)You Are My Hiding Place

お祈りをいたします。愛する天のお父さま、今朝の導きを感謝いたします。今朝は「イエス・キリストによって大いに喜ぶ」と題しまして、あなた様からメッセージをいただきました。今週は、長いGWの休暇をすごされていらっしゃる方も多いでしょう。それぞれにおいて、主の守りと平安と喜びがございますように。

このお祈りを、主イエス・キリスト様の御名により、今朝の学びに感謝しつつ、皆さまのお祈りと合わせまして、御前におささげいたします。アーメン。

賛美:新聖歌339「恵みの高き嶺」

賛美: 今月のワーシップソング「君は愛されるために生まれた」(献金の時)

献金の祈り

「主の祈り」(新聖歌p826)

頌栄:新聖歌63「父御子御霊の」

祝祷:民数記6:24-26、2コリント13:13、エペソ3:14-21

アーメン四唱:新聖歌59.7

黙想時の歌

You Are My Hiding Place

You are my hiding place hiding place: 避け所

You always fill my heart

With songs of deliverance deliverance: 解放、救出

Whenever I am afraid

I will trust in You trust in: 信頼する

I will trust in You

Let the weak say I am strong the weak: 弱き者

In the strength of my Lord strength: 力

I will trust in You.

今月のワーシップソング「きみは愛されるため生まれた」

きみは愛されるため生まれた きみの生涯は愛で満ちている (2回)

永遠の神の愛は、われらの出会いの中で実を結ぶ

きみの存在が私には、どれほど大きな喜びでしょう

きみは愛されるため生まれた 今もその愛うけている (2回)

●十戒

あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。

あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。

あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。

安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。

あなたの父と母を敬え。

殺してはならない。

姦淫してはならない。

盗んではならない。

あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。

あなたの隣人の家を欲しがってはならない。