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メッセージ主題:『神に近づくことができる恵み』

ぶどうの木キリスト教会

礼拝シリーズ主題:『エペソ人への手紙』

2020時年4月5日

礼拝前祈祷:8:45 「主をほめる、主を讃える、静まりの」祈り

礼拝:9:00

賛美: 新聖歌221「天なる喜び」

使徒信条: 新聖歌p.826

賛美: 今月のワーシップソング 「静まって知れ Still」(末ページに記載)

交読: 交読文51:マタイの福音書第5章:新聖歌p.920

十戒: 末ページに記載

祈り: 「神様からのメッセージを待ち望む」祈り

賛美: 新聖歌112「カルバリ山の十字架」

聖書拝読:エペソ人への手紙3章1節~21節(新改訳聖書)

中心聖句:

「私たちはこのキリストにあり、キリストを信じる信仰によって大胆に確信をもって神に近づくことができるのです。」(12)

メッセージ主題:『神に近づくことができる恵み』

おはようございます、そしてお帰りなさい。

できるだけ、主の言葉に耳を傾け、聞きながら黙想してみてください。「聞く」ということを大切にしてみましょう。

先週は、『恵みによる救い』と題しまして、神様からのメッセージに耳を傾けました。

エペソ書2章には、「滅びから救いへ:死から命へ」と「ユダヤ人も異邦人もキリストにおいて一つ」ということが示されています。今朝はその初めの部分の「救い」について主に導いていただきます。まず、「救い」とはどういう意味合いのものでしょうか。「悲しみからの救い」「貧しさからの救い」「病気からの救い」「悩みからの救い」。「救い」とは、何か肉体的精神的、または霊的に縛られ苦痛からの解放ともいえるのではないでしょうか。その「救い」とも「解放」とも言える、神様からの恵みを、先週は考えさせていただきました。

今朝は、『神に近づくことができる恵み』と題しまして、神様からのメッセージをかみしめたいと思います。

エペソ書3章には、「パウロの異邦人への働き」と「パウロの異邦人に対する祈り」があります。今朝は、もともとユダヤ人と違い、神様から選ばれていなかった私たち異邦人が、大胆に神様に近づくことができる、それは、イエス・キリストがその仲介に入ってくださったから、そして、イエス・キリストを私たちが信じる信仰によって、聖霊様が私たちの心に宿り、神様は私たちを罪なき者とみなして、神様に近づくことを許されたのです。今日は、そのすばらしい恵みを皆様とともに味わいたいと思います。

短くお祈りいたします。(祈り)

パウロは福音の奥義を次のように説いています。5節6節「この奥義は、今は、御霊によって、キリストの聖なる使徒たちと預言者たちに啓示されていますが、前の時代には、今と同じようには人々に知らされていませんでした。その奥義とは、福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もまた共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者となるということです。」

神様から選ばれたユダヤ民族だけではなく、全人類がイエス・キリストを信じる信仰によって、「永遠のいのち」を共同に相続するということであります。全人類がアダムとエバを始祖にもつのと同じように、全人類がアダムとエバの罪が入る前の状態、不老不死の状態に戻ることができる。神のもとに、戻ることができるのです。それを可能にしてくださったのが、キリスト・イエスです。神の御子イエス・キリストは、父なる神の栄光を相続するお方であります。そのイエス・キリストの霊、聖霊を受けた人は、イエス様の兄弟姉妹であり、天の神様の子どもとされたのです。そして、私たちは、キリスト・イエスとの共同相続人とされたのです。

パウロはそのことを、ローマ書で次のように告げています。「神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子どもです。あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、『アバ、父』と呼びます。私たちが神の子どもであることは、御霊ご自身が、私たちの霊とともに、あかししてくださいます。もし子どもであるなら、相続人であります。私たちがキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているなら、私たちは神の相続人であり、キリストとの共同相続人であります。」(14-17)

私たちは、神様の憐みによって、神様のもつ平安をイエス様とともに共有することができるようになったのです。神様の平安や喜びを味わうことができるのです、それも永遠にです。そのうえ、私たちは大胆に父である神様に近づき、神様にお願いすることも可能となりました。神様は遠い存在ではなく、私たちの心の中にいらっしゃる聖霊様を通して、身近な存在となりました。いつでも、どこでも、どんな状況下でも、お話することのできる身近な存在なのです。今朝の中心聖句「私たちはこのキリストにあり、キリストを信じる信仰によって大胆に確信をもって神に近づくことができるのです。」私は、「永遠のいのち」と同じぐらいの恵みが、この神様に近づくことのできることであると思っています。

私たちは神様に近づくことのできる幸せ、神様を畏れ敬いつつも、大胆に近づき、主にお話することのできる恵みを、今、味わうことができるのです。この世に生かされている間に、天の御国での平安と喜びを堪能することができるのです。そのことを実証しているのが、パウロの16節から21節までの祈りです。

16節「どうか父が、その栄光の豊かさに従い、御霊により、力をもって、あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように。」つまり、私たちは生きている間に、御霊によって、強くされるのであります。

17節「キリストが、あなたがたの信仰によって、あなたがたの心のうちに住んでくださいますように。」私たちは、キリストの分身ともいえる聖霊様によって、愛に基礎を置き、愛に根差す者となるのであります。

18節19節「すべての聖徒とともに、その(主の愛の)広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つようになり、人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることができますように。」私たちは、完全に理解することはできませんが、その理解する力を得ることがきる、つまり、聖書のみ言葉を通して、愛の広さ、長さ、高さ、深さを理解する力が与えられるのであります。そして、その愛に満たされるのです。

パウロは天の御国のことを言っているのではなく、今、この世の中で、内に住みたもう聖霊様によって、私たちは豊かにされ、感謝に満ち溢れ、神の愛に満ち溢れる者となれると、告げています。

では、今の私たちは、本当に、主にあって豊かになっているのでしょうか。

天国長屋の八さん、熊さん、おふたりは、イエス様を信じて、豊かになったと思えますか。また、それはどういう状況でそう思えるのでしょうか。

――――――――――

八: 豊かになったことねぇ、俺は「頼ることを覚えたね」。パウロのだんなが言ってたじゃねぇか、「弱い時こそ強い」(2コリント12:10)って。弱さを覚えたときは、神様に頼ることができる。どっぷり、寄りかかることのできるお方がいらっしゃるっていうのは心強いやね。

熊: そうだよな。自分の力で一生懸命しても、人間の力には限界がある。一生懸命したら、あとは主にお任せする。心細い時には、はなっから、神様の知恵と力をお借りする。神様は、俺たちが、つぶされないように、平安の中にいるようにと、聖霊様を通して、お語りくださるんだ。

八: 熊は、どうなんだよ。何かイエス様によって豊かになったと思えることはあるのかい。

熊: 八の「神様に頼る」ということもそうなんだけど、俺は、「話し相手ができた」。もちろん、いろんな友達はいて、話をすることもあるんだけど、神様は、いつでもどこでも俺の話に耳を傾けていてくださる、俺も神様に相談できる。答えはすぐには見つからないかもしらねぇけど、神様と話をすることで、「ああ、俺にはいつも神様がいてくださってんだ」と心強くなるんだ。

八: パウロのだんなが言ってたじゃねぇか。「イエス・キリストをいつも思っていなさい」って(2テモテ2:8)。それにちかいよな、熊の心境は。

熊: それは、俺の一番大事にしている聖句の一つさ。イエス様といつも思い、語り合っている。それって、「御霊を消してはなりません」(1テサロニケ5:19)って言われた裏にあることだと思うんだ。

八: そうか。「御霊を消してはなりません」っていうのは、「神様を感じられなくなる、遠くにいらっしゃるように感じることのないように」ということなんだから、イエス・キリストをいつも思う」ということなんだよな。

熊: イエス様をいつも思い、話し合っているということは、つまりは、イエス様に感謝していることだし、感謝をするっていうことは、祈っていること。そして、祈りによって、神様の平安と喜びが、聖霊様を通して、俺の心に満ち溢れるっていうすんぽうさ。

八: なるほどね。熊の一番大事にしているみ言葉、テサロニケ人への手紙第一の5章16節から19節にたどり着くんだ。

熊: そうだよ。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。御霊を消してはなりなせん。」

八: そのみ言葉なんだけどよ。「すべての事について感謝しなさい」ってあるんだけど、今のこのコロナウィルスのことも感謝するのかい。

熊: 俺には分からねぇ。けど、すべての起こることは、神様がお許しになっているから起こるんだ。いわば、神様のご計画のうちにある。ってぇことは、このコロナウィルスにも神様の目的があるはずなんだ。今の俺たちには分からねぇけどな。例えば、この人類の共通の敵、コロナウィルスによって、世界の人々が一つになれるかも知れねぇ。

八: 俺は、SF映画が好きなんだけど。宇宙人が地球侵略するとき、ばらばらであった国がひとつになって、いわば地球軍となって、共通の敵をやっつけるっていうことが起こる。今、それが起こってんだな。宇宙からの侵略者じゃなくて、共通の敵はコロナウィルス。神様は、人類が協力して対処するようにと願っているのかもしれねぇな。

熊: そうかも知れねぇし、そうじゃないかも知れねぇ。来週はイースター、イエス様の復活祭だ。この時期に、コロナウィルスの恐怖のために、教会にも集まることができねぇ。けど、一人ひとりがもっとイエス様のことを思い、復活のことに感謝をささげる、そのことを神様は願っておられるのかも知らねぇ。

八: ひとりひとりが、イエス様の復活を信じなければ、イエス様への信仰は無意味だ。そのことを、神様はわからせようとしているのかも知れねぇな。

熊: とにかく、このコロナウィルスも神様のご計画だ。世界がどんなことになろうと、神様に感謝をささげたいと、俺は思う。そして、このコロナウィルスのことで、神様の栄光が現れますようにって祈りたいと思う。

八: 話が、コロナウィルスにいっちまったけど、牧師さん、こんなところでよろしいですかい。

――――――――――

八さん、熊さん、ありがとうございます。このご時世ですから、コロナウィルスの話が出るのは仕方ありませんが、イエス様を信じて豊かにされたことは、八さんは「主に頼ること」、熊さんは「主をいつも思うこと」。どちらも感謝なことですね。天のお父様を身近に感じられるというのはとても幸せなことです。私は今日のメッセージで「御翼の陰」「いつも守られている」ということを思わされました。詩篇にはいくつかこの「御翼の陰」という表現がでてきます。今朝は、黙想の時に、「御翼の陰」という言葉の入った、詩篇63篇を読んでみたいと思います。

では、ただいまよりしばらくの間、黙想をいたします。まず、創造の神、主の御名をあがめ、「天のお父さま、アバ、父」と呼べる幸いに感謝いたしましょう。詩篇63篇を聞きつつ、今朝の「神に近づくことができる恵み」という神様からのメッセージで、学ばれたこと、また導かれたことをもう一度振り返ってみてください。私たちが救われたのは、私たちが永遠のいのちを持つためだけではなく、主の栄光が私たちを通して現れるためでもあります。つまり、いつも主の御名をあがめ賛美し感謝をささげる、主を喜んでいるためでもあります。全世界、コロナウィルスのために、疲弊し、不安になり、クリスチャンですら、イースターどころではなくなってしまっています。どうか、人々が心に平安を取り戻し、創造の神を知ることができますように。そのためにも先に救われた私たちが、主を喜び、主に感謝をささげ、主の栄光が現れるものとさせていただきましょう。

黙想の前に、ルカの福音書7章46節のイエス様のお言葉をお読みいたします。

「なぜ、わたしを『主よ、主よ』と呼びながら、わたしの言うことを行わないのですか。」

(4分間黙想)[묵상기도음악] 찬송가 피아노 연주 메들리 '그레이스' 1 | Grace 1

お祈りいたします。愛する天のお父さま、今朝の導きを感謝いたします。今朝は「神に近づくことができる恵み」と題しまして、あなた様からメッセージをいただきました。いつでも、どこでも、どんな状況下に置かれようとも、私たちは、聖霊様を通して、大胆に神様に近づくことができ、話しかけ、より頼むことができますから、心から感謝いたします。どうか、この大変な時にこそ、主を喜び、賛美をささげる者とさせてください。主の栄光が私たちの上に現わされますよう、私たちを整え、主の御用のために用いてください。

主イエス・キリストの御名により、お祈りいたします。アーメン。

賛美:新聖歌332「主はまことのぶどうの木です」(献金の時)

献金の祈り

「主の祈り」(新聖歌p826)

頌栄:新聖歌63「父御子御霊の」

祝祷:民数記6:24-26、2コリント13:13、エペソ3:14-21

アーメン四唱:新聖歌59.7

黙想時の歌

[묵상기도음악] 찬송가 피아노 연주 메들리 '그레이스' 1 | Grace 1

https://www.youtube.com/watch?v=34HEeaRt-Ok

 

 

●静まって知れ Still

 

御翼の 陰に隠し 力ある 御腕の中に

逆巻く大海を越え 主と共に羽ばたく

我が父よ王なる神 静まりあなたを知る

 

キリストの 中に憩い 信頼と 主の力知る

いかずち鳴り渡る中 主と共に羽ばたく

我が父よ王なる神 静まりあなたを知る

 

●十戒

あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。

あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。それらを拝んではならない。    それらに仕えてはならない。

あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。

安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。

あなたの父と母を敬え。

殺してはならない。

姦淫してはならない。

盗んではならない。

あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。

あなたの隣人の家を欲しがってはならない。