メッセージ:「イエスと父とは一つ」

大阪エリム・キリスト教会

木曜日早天祈祷会(午前6時半~7時)

11月5日

担当:若竹孝行

メッセージ:「イエスと父とは一つ」

今朝の聖書通読箇所:ヨハネの福音書10章〜12章

10章を交読。(新改訳2017)

中心聖句:10:28-30

「わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。彼らは永遠に、決して滅びることがなく、また、だれも彼らをわたしの手から奪い去りはしません。わたしの父がわたしに与えてくださった者は、すべてにまさって大切です。だれも彼らを、父の手から奪い去ることはできません。わたしと父とは一つです。」

●ヨハネの福音書で、ヨハネは「永遠のいのちはイエス・キリストがもたらす」ということが強調されている。ヨハネ書には「永遠のいのち」という言葉が17回でてくる。「父なる神を信じる者は永遠のいのちを得る」という意味の箇所は、2か所。「子なるイエス・キリストを信じる者が永遠のいのちを得る」という意味の箇所は、11か所。そして、今回の10章の中心聖句以降の4か所は、「父なる神と子なるイエス・キリストとの境界線があいまいとなり、しかし、信じるものはいのちを得る」という形になっている。

ヨハネはイエス様の言葉をこのように残している。イエス様が父なる神に話しかけている言葉。

「永遠のいのちとは唯一のまことの神であるあなたとあなたが遣わされたイエス・キリストを知ることです。」(ヨハネ17:3)

イエス様の言葉「わたしと父とは一つ」、この言葉、いえ、真実の開示をかわきりに、イエス様は、「神の子であり、神同等のわたしを信じ、永遠のいのちを得なさい」と主張する。

●イエス様がおっしゃった、「わたしと父とは一つ」つまり、一心同体ということで、イエス・キリストと神様が同じであると、イエス様は主張。このことばによって、ユダヤ人たちは、賛成派、反対派が一緒になって石打にしようとします。そして、祭司長たちは激怒し、イエスを殺そうと企む。それだけ、この「子としてのイエスと父としての神が同一」という「ひとつ」という言葉はインパクトがある。そして、この神とイエスが一つであるという真実に、ユダヤ人たちは驚愕し、ほとんどの者が神への冒涜だとして、怒りをあらわにし、また少数の者は、イエスは神の子であり、ゆえに神の力を継承していると、目からうろこが落ちる思いをし、後に信仰を持つようになる。

●そして、イエス様は、この「ひとつ」という言葉を、私たちに向けても使われる。

「わたしはもう世にいなくなります。彼らは世にいますが、わたしはあなたのもとに参ります。聖なる父よ、わたしに下さったあなたの御名によって、彼らをお守りください。わたしたちと同じように、彼らが一つになるためです。」(ヨハネ17:11)

「父なる神と子なるイエス」が「永遠のいのち」という目的において、一つであるように、イエスを信じる者たちも「永遠のいのち」という目的において一つとなりなさい、とイエス様はおっしゃる。

●イエス様は続けて、私たちが一つとなることの重大性を訴える。

21節「父よ。あなたがわたしのうちにおられ、わたしがあなたのうちにいるように、すべての人を一つにしてください。彼らもわたしたちのうちにいるようにしてください。あなたがわたしを遣わされたことを、世が信じるようになるためです。」

私たちが「永遠のいのち」という目的で一つになるということは、父なる神と子なるイエスとのうちに融合され、一つとなるということ。

22節「またわたしは、あなたが下さった栄光を彼らに与えました。わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためです。」

私たちは、イエス様の栄光、つまり「死を克服し、永遠のいのちをえる」ことを私たちに授けることによって、私たちは、神の子としての栄光を受け得ることができる。

23節「わたしは彼らのうちにいて、あなたはわたしのうちにおられます。彼らが完全に一つになるためです。また、あなたがわたしを遣わされたことと、わたしを愛されたように彼らも愛されたことを、世が知るためです。」

私たちが一つとなり、イエス様と一つに完全になるために、神の愛が私たちを一つとする絆の役目をする。イエス様の犠牲の愛、贖いの愛なくしては、私たちは一つとなれない。

●私たちが一つとなり、私たちの内にイエス様がおり、またイエス様のうちに私たちがおるようになるために、愛を追い求めるべきである。パウロも1コリント13章愛の章で、「いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。」と訴えるように、神のすぐれた愛によって、私たちは、主と一つとなることができ、また、私たち自身一つとなることができるのである。神の愛を、いや、神ご自身を求めよう。私たちが一つとなるために。

祈ります。

主のいのり