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メッセージ主題:『神の相続人』

ぶどうの木キリスト教会

礼拝シリーズ主題:『テトスへの手紙』

2020時年11月15日

礼拝前祈祷:9:45 「主をほめる、主を讃える、静まりの」祈り

礼拝:10:00

賛美: 新聖歌254「心にあるこの安きを」

使徒信条: 新聖歌p.826

賛美: 新聖歌137「聖なる 聖なる」

交読: 交読文11:詩篇第32篇:新聖歌p. 887-888

十戒: 末ページに記載

祈り: 「神様からのメッセージを待ち望む」祈り

賛美: 新聖歌388「いとも良きものを」

聖書拝読:テトスへの手紙3章1節~7節(新改訳聖書)

中心聖句:

「それは、私たちがキリストの恵みによって義と認められ、永遠のいのちの望みによって、相続人となるためです。」(7)

メッセージ主題:『神の相続人』

おはようございます、そしてお帰りなさい。

できるだけ、主の言葉に耳を傾け、聞きながら黙想してみてください。「聞く」ということを大切にしてみましょう。

先週は、テトスへの手紙第2章から、1章につづき「きよさ」を中心にし、『主のためにきよめられる』と題しまして、神様からのメッセージをたまわりました。パウロはこの第2章では、教会での正しい生活の仕方について述べています。老人に向けて、若者に向けて、奴隷に向けての信仰生活の勧めを説きます。その集約は1節「健全な教えにふさわしいことを話す」ということです。敬虔で思慮深く、慎み深いことが、健全な教えの中心にあるようです。救い主キリスト・イエスの栄光ある現われを待ち望みなさいと勧めます。そして、パウロは、キリストはキリストご自身のために、熱心な民をきよめるのであると主張します。先週は、この「キリストのためにご自分の民をきよめられる」ことを学ばせていただきました。

今朝は、テトスへの手紙第3章から、「神の相続人」ということを学ばせていただきます。この3章では、神のあわれみと恵みによって、聖霊による、新生と更新との洗い、つまり霊的なバプテスマを通して、私たちは救われるのであって、私たちの人間的な行ないによって救われるのではないという真実を強調しています。そして、救われた人たちは、良いわざを励むことを心がけるよう、勧められています。今朝はそのなかで、神のご性質である義と永遠のいのちを相続できることを学ばせていただきます。

短くお祈りいたします。

私たちが、神の相続人として神のご性質である義と永遠のいのちを相続できるとすれば、私たちは、何をすれば、神の相続人となれるのでしょうか。パウロはテトス3章5節6節で次のように述べます。

「神は、私たちが行った義のわざによってではなく、ご自分のあわれみのゆえに、聖霊による、新生と更新との洗いをもって私たちを救ってくださいました。神は、その聖霊を、私たちの救い主なるイエス・キリストによって、私たちに豊かに注いでくださったのです。」

どうも、神の相続人となるためのカギとなるのは、聖霊の存在のようです。

聖霊による、新生と更新との洗い、つまり聖霊のバプテスマによって、私たちは救われ、また、義と永遠のいのちを相続できるのだとしたら、まず聖霊の働きとはどういったものなのでしょうか。

まずはルカの福音書を中心に、聖霊の働きを見てみたいと思います。

処女マリヤと御使いの会話です。

1:34「そこで、マリヤは御使いに言った。『どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。』」

1:35「御使いは答えて言った。『聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。』」

これは後のイエス様のことでありますが、聖霊が臨むことによって、聖なる者、罪のない者、神の性質を持つ者となることがうかがえます。

イエス様がバプテスマのヨハネによって洗礼を受ける時のことです。

3:21「さて、民衆がみなバプテスマを受けていたころ、イエスもバプテスマをお受けになり、そして祈っておられると、天が開け、聖霊が、鳩のような形をして、自分の上に下られるのをご覧になった。また、天から声がした。『あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ。』」

バプテスマを経て、聖霊によって、イエス様は公的な活動へと進みます。もともと、聖霊が臨んで生まれたイエス様ですが、公的な宣教活動へと進むときには、聖霊が臨み、イエス様を後押ししているという風にも見受けられます。

イエス様が天の父である神からすべてのものを任されていることを知るには、聖霊の働きによるしかないことを次のように述べています。

10:21-22「ちょうどこのとき、イエスは、聖霊によって喜びにあふれて言われた。『天地の主であれれる父よ。あなたをほめたたえます。これらのことを、賢い者や知恵のある者には隠して、幼子たちに現わしてくださいました。そうです、父よ。これがみこころにかなったことでした。すべてのものが、わたしに渡されています。それで、子がだれであるかは、父のほかには知る者がありません。また父がだれであるかは、子と、子が父を知らせようと心に定めた人たちのほかは、だれも知る者がありません。』」

聖霊の働きによらなければ、父を知ることはできないのです。

これはパウロが1コリントで述べたことのもととなっているとも考えられます。

12:3「神の御霊によって語る者はだれも、『イエスはのろわれよ。』と言わず、また、御霊によるのでなければ、だれも、『イエスは主です。』と言うことはできません。」

聖霊によらなければ、「イエスは主です」と言うこともできませんし、ゆえに天の父を知ることもできないのです。イエスを知ることが、天の父なる神を知ることになるからです。

また、イエス様を信じる者が、証しをするとき、聖霊が言うべきことを教えて下さいます。

12:11-12「また、人々があなたがたを、会堂や役人や権力者などのところに連れて行ったとき、何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配するには及びません。言うべきことは、そのときに聖霊が教えて下さるからです。」

聖霊は、信じる者に勇気をあたえ、言うべき事の知恵を与えてくださる。

イエス様は、十字架の死から復活され、ペテロたちに現われた時に聖霊のことを語りました。

使徒の働きにそのことが記されています。

1:5「ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです。」

1:8「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤのサマリヤの全土、および地の果てまで、わたしの証人となります。」

事実、このことは、使徒ペテロたちが、五旬節ペンテコステの時に、聖霊によって、大胆に語ったことで立証されます。

2:1-4「五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた。すると突然、天から、激しい風が吹いて来るような響きが起こり、彼らのいた家全体に響き渡った。また、炎のような分かれた舌が現われて、ひとりひとりの上にとどまった。すると、みな聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。」

その後、ペテロは十一人とともに立って、声を張り上げ、人々に証しをします。

ざっくりと聖霊の働きを見てきました。

聖霊は、私たちがイエス・キリストを信じる前から、私たちに働きかけ、「イエスは私の主です」と言えるように導きます。そして、洗礼をうけると、イエスの御名により罪は帳消しにされ、聖霊は私たちの心に降ってこられ、私たちに、神の聖さを教え、私たちを励まし、救いを維持されます。そして、私たちは聖霊によって力づけられ、知恵を与えられ、あらゆる時も、イエス・キリストの証人となるのであります。

私たちは、聖霊によって、主イエス・キリストを通して、「神の相続人」となります。

私たちは、「神の相続人」にふさわしい者として、良いわざに励むことを心がけるようにしなければなりません。いえ、聖霊によって、そのようにしたいと思うようになるはずです。パウロのテトスへの手紙3章14節のことばを借りれば、「実を結ぶ者」となりたくなるはずです。

結ぶべき実とは、ガラテヤ書5章22節23節でいうところの御霊の実です。

「御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。」

これらは、すべて御国を相続するものに与えられるものです。どうか、これらの実を結ぶ者とさせていただきましょう。

同じガラテヤ書5章24節25節で、パウロは「聖霊によって歩む」ことを推奨しています。

5:24-25「キリスト・イエスにつく者は、自分の肉を、さまざまな情欲や欲望とともに、十字架につけてしまったのです。もし私たちが御霊によって生きるのなら、御霊に導かれて、進もうではありませんか。」

さて、天国長屋の八さん、熊さん、今朝のメッセージの「神の相続人」や「聖霊の働き」について、なにか思わされたことはございませんか。

―――――

八: イエス様がバプテスマを受けなさった時、聖霊様が臨まれた。あれは、俺たちがバプテスマを受けると、聖霊様が俺たちの心に宿ることの、見本みたいなものでもあったんだなぁ。

熊: そうだよな。なんか、やっとその時のイエス様のお言葉「今はそうさせてもらいたい。このようにして、すべての正しいことを実行するのは、わたしたちにふさわしいのです。」って言って、バプテスマのヨハネを説得してバプテスマを受けなさった。そのことがストーンってわかったような気がする。

八: 俺たちも聖霊のバプテスマを受けると、結局、イエス様と同じになるんだから。嬉しいねぇ。聖霊のバプテスマを受けて、イエス様と兄弟の契りを結んだってぇ感じで。

熊: けどよ。俺なんかぁ、こんがらがる時があるんだよな。「内なるキリスト」ということばがあるじゃねぇか。「聖霊様」と同じだと思うんだけど、神様も霊だから、聖霊様でもあるんだよな。だから、神様=イエス様=聖霊様なのかなぁ。全部が霊だとすれば、父なる創造の神、子なる救い主キリスト、それに助け主である聖霊様。役割が違うのかね。

八: なんか難しいんだよな。それでいいんじゃねぇか、役割分担と考えていて。神様関係で分かんないことは、分かんないままにしておいてもいいんだと思うよ。天国に行ったときに、ハハーンってわかるんだろうからね。それのほうが楽しいかもしらねぇ。

熊: そうか、まあ、そういうもんかもな。でも、神様とイエス様と聖霊様と3人がかりで、俺たちをなんとか救おうとしてくださる。ありがてぇじゃねぇか。神様が基準だ。天のお父さまのところに帰るという目的がって、俺たちの罪を帳消しにしてくださったのがイエス様。それに永遠のいのちの希望をあたえてくださったのもイエス様。そして、俺たちの肉的な思いを聖くしてくださるのが聖霊様だ。

八: むずかしいことは、こっちに置いといて。「神様の相続人」って嬉しくなってこねぇかい。

俺達でも、神様の性質である義や永遠のいのちを相続できるんだから。これも全部、イエス様と聖霊様のおかげなんだから。相続人には相続する資格として、指名された人しかだめなんだよ。 イエス様を信じてイエス様によって指名されるんだ。さっき、牧師さんも言ってたよな。ルカ書の10章22節。「父がだれであるかは、子と、子が父を知らせようと心に定めた人たちのほかは、だれも知る者がありません。」って。俺たちはイエス様に相続できるよう選ばれたんだよ。うれしいねぇ。

熊: そう、イエス様はおっしゃった。「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。」(ヨハネ15:16)ありがてぇじゃねぇか。権威あるお方に選ばれたんだ、俺たちは、「神様の相続人」として。相続人の資格は、「イエス様を心底愛すること」、それだけ。それだけで、ええんやで。

八: ほんまや、感謝やな。それに聖霊様は、俺たちに寄り添ってくださる。俺たちが道はずさんようにな。ありがたいなぁ。牧師さん、こんなところで、どうですか。

―――――

八さん、熊さん、おおきにな。ええことゆうてくれましたな。私たちを、神様とイエス様と聖霊様と三人がかりで、救ってくださる。ほんま、ありがたいですわ。その気持ち、忘れんとってほしいもんです。この感謝の気持ちだけで、私たちは救われるんですから。「信じて救われる」

神様に希望をいだいて救われるんですわ。アブラハムを見てみなはれ、子孫が星のように増えると神様に言われて、その希望を信じて、義と認められはったんや。その希望を信じて、跡取りがおれへんという失望のどん底から、救われはったんや、アブラハムは。神様は私たちに希望をみせてくださいます。永遠のいのちという希望ですわ。その希望を見失わんようにと、聖霊様がよりそってくださる、ありがたいこってすわ。私たちを神様の相続人にしてくださって、天の御国での平安と喜びを、今、前倒しで味あわしてくださるんやから。感謝せなあきませんな。

さて、黙想いたします。今朝のメッセージで学ばれたこと導かれたことを振り返ってみてください。黙想の時に、詩篇37篇をお読みいたします。

また、黙想の前に、ヨハネの福音書3章36節のイエス様のお言葉をお読みいたします。

「御子を信じる者は永遠のいのちを持つが、御子に聞き従わない者は、いのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる。」

(詩篇37篇)

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お祈りいたします。愛する天のお父さま、今朝のメッセージを感謝いたします。今朝は「神の相続人」と題しまして、あなた様から導きをいただきました。私たちを、主を信じる者とし、神様の相続人としてくださいますことを心から感謝いたします。どうか、すでに信じている者が、私たちに寄り添ってくださる聖霊様の助けをかりて、私たちが主の道をはずすことなく歩むことができますよう、私たちをお守りください。

私たちの主、聖なる、主イエス・キリストのお名前により、お祈りいたします。アーメン。

賛美:新聖歌385「主よ終りまで」(献金の時)

献金の祈り

「主の祈り」(新聖歌p826)

頌栄:新聖歌63「父御子御霊の」

祝祷:民数記6:24-26、2コリント13:13、エペソ3:14-21

アーメン四唱:新聖歌59.7

黙想時の歌

[Vol.25] 魂の安息を与えるCCMピアノ - クリスチャンBGM

https://www.youtube.com/watch?v=WdN8ea63Zb0

 

●十戒

あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。

あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。それらを拝んではならない。    それらに仕えてはならない。

あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。

安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。

あなたの父と母を敬え。

殺してはならない。

姦淫してはならない。

盗んではならない。

あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。

あなたの隣人の家を欲しがってはならない。