メッセージ:「聖霊の交わり」

大阪エリム・キリスト教会

木曜日早天祈祷会(午前6時半~7時半)

12月2日

担当:若竹孝行

メッセージ:「聖霊の交わり」(15分間メッセージ)

今朝の聖書通読箇所:2コリント10章〜13章

13章を交読。(新改訳2017)

中心聖句:13

「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがたすべてとともにありますように。」

おはようございます。そして、お帰りなさい。メリークリスマス!

今朝の聖句は、礼拝の最後に行ないます祝祷でおなじみのところです。三つの幸が私たちを包み満たしてくださいます。その幸とは、主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりであります。今朝のタイトルは、「聖霊の交わり」でありますが、この三つの幸をまず、考えてみましょう。

主イエス・キリストの恵みとは、何でしょう。イエス様が「救い主」というタイトルをお持ちなのでお分かりのように、私たちを罪の世界から救い出してくださった方です。神に背くという罪を生まれながらにもってしまっている私たちは、死を通してでしか、その罪を帳消しにすることはできません。罪の報酬は死だからです。しかし、イエス様は、罪なき神の子であられたのに、私たちの罪をおひとりで背負って、十字架上で、その聖い命をおとし、聖なる血によって私たちの罪を洗い流してくださいました。そして、三日目に、父なる神様によって、死を克服され、神様の右に座し、永遠の方となられました。つまり、私たちの過去・現在・未来の罪を赦されることになりました。そして、それは、全人類、ひとりひとりもれなく、無料で、その罪の赦しの機会が与えられ、救われるのです。ただし、この世で生きている間に「イエス様を信じます」と神様に告白した人たちだけです。●ヨハネ3章18節「御子を信じる者はさばかれない。信じない者はすでにさがかれている。神のひとり子の名を信じなかったからである。」これが、主イエス・キリストの恵みです。

神の愛とは、何でしょう。神様は「創造の神」というタイトルがあるように、この世界をお造りになり、私たちを神様に似た者として造られ、そして命をお与えくださったことです。創世記にはそのことが明記されています。●1章27節「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。」

そして、神様は罪びとである私たちをも愛するがゆえに、御子イエス・キリストをこの世に救い主としてお送りくださいました。●ヨハネ3章16-17節「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。」神様の愛はそれだけではありません。御子イエス・キリストを通して、イエス様を信じる私たちに聖霊様をお送りくださり、聖霊様が、私たちを、罪を犯しにくい性質へと変え、主イエス様に似るものとされるようにしてくださいました。私たちが裁かれず、また悪へと逆戻りすることをさけるように、まったくもって、神様の愛は至れり尽くせりなのであります。

最後に聖霊様でありますが、イエス様は聖霊様のことを「助け主」とおっしゃいました。●ヨハネ14章26節「しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。」そして、その助け主は、私たちといつまでもともにいてくださいます。●14章16節「そしてわたしが父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。」日々の生活において、聖霊様がイエス様の教えだけを思い起こさせてくださるだではなく、イエス様のお優しさ、情け深さ、慈愛にみちたまなざし、それにイエス様の厳しさや覚悟、私たちがイエス様に似るものとされるために、聖霊様は私たちの心に宿ってくださって、四六時中、私たちに働きかけてくださるのです。

聖霊様の交わり、または働きかけは、私たち個人的なものにとどまりません。クリスチャンの交わりはすべてにおいて聖霊様の働きによるものです。●1コリント10章16-17節「私たちが神をほめたたえる賛美の杯は、キリストの血にあずかることではありませんか。私たちが裂くパンは、キリストのからだにあずかることではありませんか。パンは一つですから、私たちは大勢いても、一つのからだです。皆がともに一つのパンを食べるのですから。」クリスチャンの交わりの中に、イエス様がいらっしゃいますが、それも聖霊様の働きです。また、使徒ヨハネは、交わりのことを次のようにも語っています。1ヨハネ1章3節。●「私たちが見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えます。あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりとは、御父また御子イエス・キリストとの交わりです。」ここにも聖霊様は介在されておられます。聖霊様が私たちの心にお住まい下さり、私たちが神の宮とされる以上、わざわざ宮もうでをしなくても、わざわざ特定の場所にいかなくても、わざわざある時間を設定しなくても、いつでもどこででも、私たちのすべての必要を願い求めることができるのです。これを可能にするのが、聖霊様との親しき交わりであります。もちろん、合同の礼拝や集まり、個人的なディボーションの時間も同様に大切です。いえ、個人的なディボーションこそ一番大切なのでしょう。ですが、ここで私が申し上げたかったことは、「礼拝や集まりを守っているから、それでいい。」とか「毎朝のディボーションは欠かさず行っているから大丈夫。」とか、思っていただきたくなかったのです。それでは、クリスチャンとして、大損をしてしまっています。起きているときも寝ているときも四六時中、神様、イエス様、聖霊様とつながっていて、上からも横からも内からも、知恵と力と勇気をいただけるのに、時と場所を限定してしまっては、大損です。特に聖霊様との交わりは、父なる神様、友なるイエス様との親しい交わりを可能にするのですから。

もちろん、「親しき仲にも礼儀あり」という言葉もありますように、私たちは、神様との交わり、イエス様との交わり、また聖霊様との交わりにおいて、節度をもつといいましょうか、不敬虔になってはいけないと思うのであります。いかに親しくとも、慎み深く、注意深く、かつ従順をもって接するべきであります。聖霊様には本心でお付き合い願わなくてはいけませんが、敬意を保つことも大切です。だからと言って、神様やイエス様と距離を保ちうやうやしく接するということではありません。それをすると、あなたの心は閉ざされたままです。

どうか、聖霊様と心の内をあかす交わりをするようにしてみましょう。聖霊様との交わりがふえればふえるほど、あなたは、変わります、キリストに似るものへと。

イエス様はおっしゃいました。●「わたしにとどまりなさい。わたしもあなたがたの中にとどまります」(ヨハネ15章4節)接ぎ木されたぶどうの枝は、四六時中、親木につながって、親木から栄養をいただき、豊かに実を結ぶのです。どうかそのことを考えてみてください。また、ずっとつながっていて、絶えず聖霊様との交わりがあるからこそ、信仰生活において大切な次の聖句が成就するのです。

●1テサロニケ5章16節~18節「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。」

黙想いたします。

恵みと慈しみ - Ruah Worship x AIM [AIMオリジナルカバー]

https://www.youtube.com/watch?v=C2JUhIP4mVE&list=RDCMUCR5Yht1fKaRgKx5cXIJMH-Q&index=18

お祈りいたします。

●主のいのり

天にまします我らの父よ

ねがわくは、御名をあがめさせたまえ

御国を来たらせたえ

御心の天になるごとく

地になさせたまえ

我らの日用の糧を、今日も与えたまえ

我らに罪をおかす者を、我らがゆるすごとく

我らの罪をもゆるしたまえ

我らをこころみにあわせず

悪より救いだしたまえ

国とちからと栄えとは

限りなくなんじのものなればなり

アーメン。