メッセージ:「知れ、主の守り」

大阪エリム・キリスト教会

木曜日早天祈祷会(午前6時半~7時半)

1月20日

担当:若竹孝行

メッセージ:「知れ、主の守り」(15分間メッセージ)

今朝の聖書通読箇所:出エジプト7章~9章

9章を交読。(新改訳2017)

中心聖句:25-26

「雹はエジプト全土にわたって、人から家畜に至るまで、野にいるすべてのものを打った。またその雹は、あらゆる野の草も打った。野の木もことごとく打ち砕いた。ただ、イスラエルの子らが住むゴシェンの地には、雹は降らなかった。」

おはようございます。そして、お帰りなさい。

今朝はメッセージの最後のところで、詩篇91篇を皆さんといっしょにお読みしたいとおもいますので、ご用意いただければと思います。

出エジプト記の7章から12章までは、モーセとエジプトの王ファラオとの、エジプトでのやり取りが記されています。モーセが兄のアロンと一緒に、ファラオのところに行き、主の御命令通り、イスラエルの人々を国から去らせるようにと願い出でました。ファラオは「奇跡を行ってみせよ」と言って、モーセの神の力を図りました。モーセは主の告げられた通り、アロンの杖を蛇にかえました。そこでファラオは、呪術師を呼んで、秘術を用いて同じように杖を蛇にかえました。が、アロンの杖の蛇は、呪術師の杖の蛇をのみ込んでしまいました。しかし、それを見たファラオは心を頑なにし、モーセたちの言うこと聞きませんでした。イスラエルの民の神を認めることを拒否し、王であり、神のごとく君臨する自分の立場を守ったのであります。

そこで主は、モーセに、ナイル川の水を血に変え、魚は死に、悪臭のため川の水を飲めなくしました。血の災いです。しかし、ファラオはなおも心を頑なにしたので、主は、次から次へと災いを起こしました。蛙の災い、ぶよの災い、あぶの災い、疫病の災い、はれ物の災い、雹の災い、いなごの災い、暗闇の災い、そして最後の災いである、長子の死の災いを起こし、ついにはファラオの心が折れます。

長子の死の災いでは、主は、イスラエルの民にその災いが通り過ぎるように、小羊ややぎの血を二本の門柱と鴨居に塗り、その家がイスラエルの民の家であり、長子の死の災いから逃れるようにされました。これを機に、イスラエルの民のエジプト解放へと向かいます。そのこと記念として、過越しの祭りが制定されました。

数々の災いの中で、長子の死の災いと同じように、イスラエルの民に災いが降りかからないように、明記されたところがあります。それが疫病の災いと雹の災いです。4節にありますように、「主はイスラエルの家畜とエジプトの家畜を区別するので、イスラエルの子らの家畜は一頭も死なない。」と主が宣言をし、また26節にありますように、「イスラエルの子らが住むゴシェンの地には、雹は降らなかった」と記述されています。もちろん、他の災いに関してもイスラエルの民は守られ、免れたのでしょうが、エジプト全土に災いが起こったとあるだけで、そのことは明記されておりません。

長子の死の災いでは、羊の血による救いが、つまり、イエス・キリストの血の救いが色濃く予表されています。では、4節の疫病の災いから免れたことや、26節のイスラエルの民の地に雹の災いが免れたことは、何を表しているのでしょうか。それは、「神を信じる民は、神ご自身が守られる」という、聖書の大原則を表しているのではないでしょうか。

詩篇36篇7節~9節には、神を信じる民への恵みが告白されています。

●「神よ、あなたの恵みはなんと尊いことでしょう。人の子らは、御翼の陰に身を避けます。彼らは、あなたの家の豊かさに満たされ、あなたは、楽しみの流れで潤してくださいます。いのちの泉はあなたとともにあり、あなたの光のうちに、私たちは光を見るからです。」

私たちが、自分の意志で、主の御翼の陰に身を避けることがあります。詩篇17篇8節にも次のようにある通りであります。●「瞳のように私を守り、御翼の陰にかくまってください。」「瞳のように」とは、『細心の注意をはらって』という意味が込められていて、『私たちをかくまってください』と祈り願っているのです。しかし、私たちのそのような願いや意志とは関係なく、多くの災いの回避は、実は私たちが知らないだけで、主が御翼を広げ、私たちをその陰にかくまってくださっているのではないでしょうか。私たちが、今このように生きている、否、生かされているのは、主による奇跡であり、主の恵みであります。私たちが気付こうが気付かまいが、主は主のご計画通りに、私たちを守り、救い、しかし時として試練を与え、また主の義によって裁かれます。

私たちは、知るべきです。主がいままでもこれからも、瞳のように私たちを守り、御翼の陰にかくまってくださっておられること。ゴシェンの地に住む民は、他の地に疫病がはやり、雹がふったことを知っていたでしょうか。当然、彼らはそのことを知り、主を恐れ、主を礼拝したことでしょう。そして、彼らは神の守りによって数々の災いを免れたことを知り、主の御名をほめたたえ、主に感謝を表したに違いありません。

私たちは知るべきです。今、私たちは御翼の陰にかくまわれていることを。そうすれば、私たちは常に主の御名を賛美し、主に感謝することでしょう。

少し長いですが、詩篇91篇を皆さんといっしょに、1節ずつお読みしつつ、主の守りと恵みに感謝し、御名をほめたたえたいと思います。

●1節「いと高き方の隠れ場に住む者、その人は、全能者の陰に宿る。」

 2節「私は主に申し上げよう。『私の避け所、私の砦、私が信頼する私の神』と。

 3節「主こそ、狩人の罠から、破滅をもたらす疫病から、あなたを救い出される。」

 4節「主は、ご自分の羽であなたをおおい、あなたは、その翼の下に身を避ける。

主の真実は大盾、また砦。」

 5節「あなたは恐れない。夜襲の恐怖も、昼に飛び来る矢も。」

 6節「暗闇に忍び寄る疫病も、真昼に荒らす滅びをも。」

 7節「千人が、あなたの傍らに、万人が、あなたの右に倒れても、

それはあなたには、近づかない。」

 8節「あなたはただ、それを目にし、悪者への報いを見るだけである。」

 9節「それは、わが避け所、主を、いと高き方を、

あなたが自分の住まいとしたからである。」

 10節「わざわいは、あなたに降りかからず、疫病も、あなたの天幕に近づかない。」

 11節「主が、あなたのために御使いたちに命じて、

あなたのすべての道で、あなたを守られるからだ。」

 12節「彼らはその両手にあなたをのせ、あなたの足が石に打ち当たらないようにする。」

 13節「あなたは、獅子とコブラを踏みつけ、若獅子と蛇を踏みにじる。」

 14節「『彼がわたしを愛しているから、わたしは彼を助け出す。

彼がわたしの名を知っているから、わたしは彼を高く上げる。』」

 15節「『彼がわたしを呼び求めれば、わたしは彼に答える。

わたしは苦しみのときに彼とともにいて、彼を救い、彼に誉れを与える。』」

 16節「『わたしは、彼をとこしえのいのちで満ち足らせ、わたしの救いを彼に見せる。』」

黙想いたします。黙想の時に、「主はあなたを創られた方」という曲を聴いていただきます。

主はあなたを創られた方

https://www.youtube.com/watch?v=wv_Qfk4agJI

お祈りいたします。

●主のいのり

天にまします我らの父よ

ねがわくは、御名をあがめさせたまえ

御国を来たらせたえ

御心の天になるごとく

地になさせたまえ

我らの日用の糧を、今日も与えたまえ

我らに罪をおかす者を、我らがゆるすごとく

我らの罪をもゆるしたまえ

我らをこころみにあわせず

悪より救いだしたまえ

国とちからと栄えとは

限りなくなんじのものなればなり

アーメン。