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メッセージ主題:『箱舟に入る』

ぶどうの木キリスト教会 小阪チャペル

2022.4.3主日礼拝式 

(しばらく夕拝だけとさせていただきます。夕拝のあと、軽く愛餐の時をもちます。)

●午後5時開会:ただいまより、2022年4月3日主日礼拝式を始めます。

賛美①:ほめまつれ主の恵み

https://www.youtube.com/watch?v=9M4Y4v3x51M

賛美②:あがめます

https://www.youtube.com/watch?v=w7kxs7rFbWI&list=OLAK5uy_kU2UbaN0Tl9GY6rFJRLaPLGc8TM7fJEYo&index=11

●使徒信条

我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。

我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。

主は聖霊によりてやどり、処女マリヤより生れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、

十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、

天に昇り、全能の父なる神の右に座したまえり。

かしこより来りて生ける者と死にたる者とを審きたまわん。

我は聖霊を信ず。聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、身体のよみがえり、

永遠の生命を信ず。アーメン。

賛美③:主を仰ぎ見て (4月の歌)

https://www.youtube.com/watch?v=Viar5edeGzU

賛美④:愛の絆

https://www.youtube.com/watch?v=TaIUDJUsvYU

●十戒

あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。

あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。それらを拝んではならない。    それらに仕えてはならない。

あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。

安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。

あなたの父と母を敬え。

殺してはならない。

姦淫してはならない。

盗んではならない。

あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。

あなたの隣人の家を欲しがってはならない。

讃美⑤:目には見えねども

https://www.youtube.com/watch?v=04FIFqUxNSo

【YOUTUBE配信開始】

2022年4月3日 主日礼拝メッセージ

メッセージの前に2022年の年間聖句をいっしょに唱えましょう。

ローマ人への手紙12章1b-2節(新改訳聖書2017)

●「あなたがたのからだを、神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、あなたがたにふさわしい礼拝です。この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分をかえていただきなさい。そうすれば、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に喜ばれ、完全であるのかを見分けるようになります。」

●聖書拝読:創世記6章(新改訳聖書)

中心聖句:

「しかし、わたしは、あなたと契約を結ぼう。あなたは、あなたの息子たち、あなたの妻、それにあなたの息子たちの妻といっしょに箱舟にはいりなさい。」(18)

メッセージ主題:『箱舟に入る』

改めまして、こんばんは。そして、お帰りなさい。

できるだけ、主の言葉に耳を傾け、聞きながら黙想してみてください。「聞く」ということを大切にしてみましょう。

●メッセージ

6章はノアの物語の始まりであります。ノアとノアの家族以外の民の間で、「主は地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾くのをご覧になられ、」「地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められた。」とあります。なんと悲しいことでしょう。愛を込めて造り上げた人間が、とんだできそこないで、罪を犯し、神を神とも思わない、神をあがめることを忘れてしまったのであります。せっかく、4章のセツとエノシュの時代に「主の御名によって祈ることを始めた」のに、また5章のエノクは、「神とともに歩んでいた」のに。エノクからメトシェラへ、メトシェラからレメクへ、レメクからノアへ、時代は移り、祈りのない生活が人々を支配してしまっていました。しかし、ノアとその家族だけは、主を畏れ、●「その時代であっても、全き人であり、ノアは神とともに歩んだ」と記述されています。これはエノクと同じであります。エノクは、神が彼を天にあげられましたが、同じく「神とともに歩んだ」ノアは、神の憐れみによって、生き残りを許されました。それが皆さまもよくご存じのノアの巨大な箱舟に入って、洪水の難を免れまれた史実であります。

8節に●「ノアは、主の心にかなっていた。」とありますように、9節●「ノアは、正しい人であり、ノアは神とともに歩んだ。」ので、18節●「わたしは、あなたと契約を結ぼう」「家族ともども、いっしょに箱舟に入りなさい。」とお声をかけてくださいました。もちろん、箱舟は神様が不思議を持って、ノアの前にポン!と現れたのではありません。ノアが500歳のとき、この主の御告げがあり、600歳のときに、箱舟が完成し、それと同時に大雨が降り始め、洪水が起こります。解説書によりますと、箱舟は、およそ長さが133.5メートル、幅22.2メートル、高さ13.3メートルで、この比率(長:幅:高)が30:5:3であり、現在のタンカーや大型船舶の、安定した比率だそうです。この大型船舶やタンカーのように大きいノアの箱舟は、約100年かかってノアとその家族によって、ようやく完成へとこぎつけました。ノアまで長寿だった民たちは、ノアたちの箱舟造船に手を貸そうとはしませんでした。人々は100年間も、ノアたちの働きを冷ややかな目で、いえ、それよりも彼らを「嘲笑」し「無視」していたに違いありません。

今朝の中心聖句であります●「しかし、わたしは、あなたと契約を結ぼう。あなたは、あなたの息子たち、あなたの妻、それにあなたの息子たちの妻といっしょに箱舟にはいりなさい。」このお言葉の中に、「ノアに契約を結ぼう」がありますが、その契約は6章には、契約についての詳しい記述はございません。この契約が再び顔をのぞかせるのは、9章のところです。9節●「さあ、わたしはわたしの契約を立てよう。あなたがたと、そしてあなたがたの後の子孫と。」そして11節にも●「わたしはあなたがたと契約を立てる。すべて肉なるものは、もはや大洪水の水では断ち切られない。もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない。」契約は、おもに「主の守り」ではないでしょうか。これは、もう少し後で再び触れていきたいと思います。

「主の守り」で、思い出されますのが、「御翼の陰」という言葉であります。詩篇17篇8節9節では、●「私をひとみのように見守り、御翼の陰にかくまってください。私を襲う悪者から、私を取り巻く貪欲な敵から、」私たちを守ってください。また、詩篇36篇7節●「神よ。あなたの恵みは、なんと尊いことでしょう。人の子らを御翼の陰に身を避けます。」ここでも御翼の陰は、主の守りです。旧約聖書に初めて出て来た主との契約は「主の守り」であります。なんと心強い約束でしょう。主が、私たちをどんな時にでも、主に拠り頼む者を守ってくださるのであります。

私たちは、もちろん、私たちを造られ導いてくださっている神様に感謝いたしますが、ノアにも感謝いたします。ノアは正しい方であり、信仰によって、箱舟を造り、信仰によって、204日ぐらいの箱舟生活を全うし、また信仰によって、洪水自体から救われたことに感謝しています。

そして、この守りは平安であり、その絶対なる平安をお持ちなのが、イエス様でした。マルコの福音書4章35節~41節まででは、イエス様の嵐の中での平安が記されています。少し長いですが全文を紹介したいと思います。●「さて、その日のこと、夕方になって、イエスは弟子たちに、さあ、向こう岸へ渡ろう。と言われた。そこで弟子たちは、群衆をあとに残し、舟に乗っておられるままで、イエスをお連れした。他の舟もイエスについて行った。すると、激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、水でいっぱいになった。ところがイエスだけは、とものほうで、枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして言った。『先生。私たちがおぼれて死にそうでも、何とも思われないのですか。』イエスは起き上がって、風をしかりつけ、湖に『黙れ、沈まれ。』と言われた。すると風はやみ、大なぎになった。イエスは彼らに言われた。『どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。』彼らは大きな恐怖に包まれて、互いに言った。『風や湖までが言うことをきくとは、いったいこの方はどういう方なのだろう。』」嵐の中、イエス様は、シケで大揺れに揺れている中で、眠っておられました。何名かは漁師であった弟子たちはおぼれ死ぬのではないかとひやひやしている時にです。弟子たちはイエス様を起こし、「どうにかしてください」とイエス様に救いを求めます。イエス様は風と湖をしかり、嵐はやみ、大なぎとなりました。その時のイエス様のお言葉はこうです、『どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。』イエス様は、「信仰によって、恐怖は克服できる。なぜなら、神様が必ず信じる者を救ってくださるから」とおっしゃっておられるのではないでしょうか。この「神様が必ず救ってくださるにちがいない」という信仰によって、私たちは平安を得られるのです。この時の嵐は海の嵐でしたが、私たちにとっては人生の嵐です。いろいろな困難に遭遇し、座礁して沈みかけている人生において、イエス様は『どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。』とおっしゃって、ペテロが海の上を歩いて溺れそうになった時に、御手を差し伸べ、すくい上げてくださった時のように、私たちを助けてくださいます。

ノアたちが、世間の嘲笑や迫害にも耐え、平安の内に箱舟をつくり、平安とともに箱舟に入ったのは、「主が必ず救ってくださる」という確信の信仰があったからこそです。それは、神様のノアに向かっての直接の言葉にもありました。今朝の中心聖句18節●「しかし、わたしは、あなたと契約を結ぼう。あなたは、あなたの息子たち、あなたの妻、それにあなたの息子たちの妻といっしょに箱舟にはいりなさい。」主がノアと「契約を結ぼう」とおっしゃった、その契約とは何でしょうか。先ほども申しましたが、この6章ではそれは明らかにされていません。私は、主の守り、であろうとこの説教の初めの頃にも申しました。また、9章11節では、その説明があります。●「わたしはあなたがたと契約を立てる。すべて肉なるものは、もはや大洪水の水では断ち切られない。もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない。」もはや、大洪水が地を滅ぼすことはない。つまり、大洪水は、必ず止み、ノアの家族たちが入った箱舟は、必ず地につき、箱舟に入ったノアたちの家族や動物たちは、ふたたび地上へ足を踏み出す時がくる。そのように約束されておられるのです。つまり、信仰をもって、神様のその約束を確信し、ノアたちは、箱舟に入ったのです。

つまり、信仰によって、100年間の歳月をかけて箱舟を造り、必ず再び地面を踏むことになるという信仰によって、箱舟に入り、信仰によって、204日の箱舟生活を全うし、また信仰によって、洪水自体から救われたことに感謝して祭壇を築き、全焼のいけにえをささげたのであります。

私たちも、このノアの信仰に学ぼうではありませんか。信仰によって、迫害やあざけりに耐え、主が必ず助け守ってくださるという信仰によって、神の御翼の陰に入り平安を得、信仰によって、先取りの感謝をささげようではありませんか。

 

さて、今日も、天国長屋の八さん熊さんにご登場いただきましょう。八さん熊さん、よろしくお願いいたします。

―――――

八: ノアはんって、ごっつう信仰に篤いお方やったんやな。だってそやろ。

100年やで、100年。箱舟作り始めて、完成したのが。

熊: せやなぁ。辛抱強いちゅうか、神様のいいつけよう守りはったな、100年間も。

わてやったら、ノアの箱舟、そんな気長に作ってられへんわ。

八: それは、もう気長っていう域をこえとんな。信仰がないとでけへんこっちゃな。

熊: いやぁ、わてやったら、そこまでの信仰ないかもしれん。

だってそやろ、村のもん、みんな、「洪水なんてあるわけないやないかな、

気ぃふれてしもたんちゃうか」って言われ続けてみぃ。

八: 思いっきり、落ち込むなぁ。

熊: せやろぉ。けんど、ノアはんはさすがや。わてらと、信仰の根性がちゃうわ。

八: だてに、「正しい人」って言われてはれへんな。けんど、「信仰の根性」か、

おもろい表現やな、熊。「なにがなんでも、主にすがりついて行くでぇ」みたいな。

ええわぁ。それ。

熊: しかし、あれやなぁ。さっき若さんゆうてはったけど、

「ノアはん、必ず再び地面を踏むことになるという信仰によって、箱舟に入った」って。

「とにかく、洪水があるから、洪水から助かろう」というだけとちゃうんやな。

助かるだけと違ごて、また、ちゃんと地面で生活できるという確信をもって、

箱舟に入りはったんやな。

八: けんど、ちゃんと地面で生活できるっていう確信、どっからでてきたんや。

熊: そりゃ、あれがな。神様の契約。

「もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない」ちゅうところからやないかいな。

二度と洪水で人類がほろびることはない。

つまりは、ちゃんと地面で生活できるちゅうことなんやろな。

八: なるほどなぁ。その約束を信じて、ノアはん、箱舟にはいりはったんやな。

熊: つまりは、「箱舟にはいる」ちゅうことは、ノアはんたちが必ず復活するちゅう

確信を持って、入ったちゅうことやな。これは、わてらにもいえるちゅうこっちゃ。

八: ほななにかい、わてらも必ず復活するちゅう確信をもって、

イエス様の御翼の陰にはいるちゅうことかいな。

熊: そうやろ。わてらもイエス様とともに古い自分は死んで、

新しい自分に生まれ変わらしてくださる。

けんど、生まれ変わるかどうかわからんと思て、古い自分を死なすんとちゃう、

新しい自分に生まれ変わることを確信しているさかい、古い自分は死ぬんや。

それが、「箱舟に入る」ちゅうこととちゃうか。

八: なるほどなぁ。「箱舟に入る」ちゅうのは、わてらにはそういう意味があるんやな。

熊: 箱舟に入って、神様によって無垢な人間になれる、

まあ、この世では完全には無垢にはなれんけどな。

八: 「箱舟に入って無垢な人間か」、まるでわてら「箱入り娘」やのうて、「箱入り息子」やな。

熊: あほ、そんなきちゃない「箱入り息子」があってたまるかいな。

八: ところで、箱舟って、豪華客船やタンカーみないな大きさやったんやな。

熊: そやで、まあ、形もタンカーみたいなもんやったんとちゃうかな。

八: なるほど、どうりで、箱舟にはいったら、油注がれるわけや。

―――――

八さん、熊さんが、箱入り息子ですか、放蕩息子の方がおにあいですけどね。「箱舟にはいったら、油注がれる」うまい!座布団一枚。箱舟に入った人とは、イエス様を信じて、新しくされた人です。そして、主の証し人として、油注がれた人ですね。私たちも、いつもそのようでありたいと思います。無垢な私たちへと生まれ変わったら、八さんも熊さんも私も皆さんも、無垢なだけに、「箱入り娘」「箱入り息子」になりますね。八さん、熊さん、ありがとうございます。

では、黙想いたしましょう。黙想の時にお読みするのは、詩篇17篇です。

●黙想: 

黙想の前に、イエス様のお言葉をお聞きください。ルカの福音書13章34節。

「ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つ者、わたしは、めんどりがひなを翼の下にかばうように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなあがたはそれを好まなかった。」

では、黙想いたします。詩篇17篇。

黙想時の曲

[Vol.25] 魂の安息を与えるCCMピアノ - クリスチャンBGM

https://www.youtube.com/watch?v=WdN8ea63Zb0

●祈り

●主の祈り

天にまします我らの父よ

ねがわくは、御名をあがめさせたまえ

御国を来たらせたえ

御心の天になるごとく

地になさせたまえ

我らの日用の糧を、今日も与えたまえ

我らに罪をおかす者を、我らがゆるすごとく

我らの罪をもゆるしたまえ

我らをこころみにあわせず

悪より救いだしたまえ

国とちからと栄えとは

限りなくなんじのものなればなり

アーメン。

【YOUTUBE配信終了】

 

賛美⑥:主はいま生きておられる

https://www.youtube.com/watch?v=oJ9l-oKx7cU

讃美⑦:威光・尊厳・栄誉

https://www.youtube.com/watch?v=4wWygXA1MHs&t=16s

●礼拝と献金の感謝の祈り

(小阪チャペルでは、献金は教会に入ってきたときに、感謝と悔いた心をもって捧げます。)

●頌栄:新聖歌63番「父御子御霊の」

https://www.youtube.com/watch?v=0gKUQaaKTqM

●祝祷:民数記6:24-26、2コリント13:13、エペソ3:14-21

●新聖歌59「アーメン」(アーメン)Ⅶ 四唱 MIDI鍵盤によるオルガン演奏

https://www.youtube.com/watch?v=SPZdXDlscT0

●閉会

●連絡

次回の4月10日 午後5時から小阪チャペルにて、主日礼拝。

聖書:創世記7章