ぶどうの木キリスト教会 小阪チャペル
2022.4.10主日礼拝式
(しばらく夕拝だけとさせていただきます。夕拝のあと、軽く愛餐の時をもちます。)
●午後5時開会:ただいまより、2022年4月10日主日礼拝式を始めます。
賛美①:御恵み豊けき
https://www.youtube.com/watch?v=NpvqwdP8S2k
賛美②:永遠にあなたと
https://www.youtube.com/watch?v=puEGq-IQSh0&list=RDMM&index=6
●使徒信条
我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。
我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。
主は聖霊によりてやどり、処女マリヤより生れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、
十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、
天に昇り、全能の父なる神の右に座したまえり。
かしこより来りて生ける者と死にたる者とを審きたまわん。
我は聖霊を信ず。聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、身体のよみがえり、
永遠の生命を信ず。アーメン。
賛美③:主を仰ぎ見て (4月の歌)
https://www.youtube.com/watch?v=Viar5edeGzU
賛美④:聖なる聖なる
https://www.youtube.com/watch?v=qz_3-U3_mys
●十戒
あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。
あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。それらを拝んではならない。 それらに仕えてはならない。
あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。
安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。
あなたの父と母を敬え。
殺してはならない。
姦淫してはならない。
盗んではならない。
あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。
あなたの隣人の家を欲しがってはならない。
讃美⑤:聞かせてください
https://www.youtube.com/watch?v=c0I1M7cVeG0
【YOUTUBE配信開始】
2022年4月10日 主日礼拝メッセージ
メッセージの前に2022年の年間聖句をいっしょに唱えましょう。
ローマ人への手紙12章1b-2節(新改訳聖書2017)
●「あなたがたのからだを、神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、あなたがたにふさわしい礼拝です。この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分をかえていただきなさい。そうすれば、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に喜ばれ、完全であるのかを見分けるようになります。」
●聖書拝読:創世記7章(新改訳聖書)
中心聖句:
「こうして、いのちの息のあるすべての肉なるものが、二匹ずつ箱舟の中のノアのところにはいった。はいったものは、すべての肉なるものの雄と雌であって、神がノアに命じられたとおりであった。それから、主は、彼のうしろの戸を閉ざされた。」(15-16)
メッセージ主題:『別れの時』
改めまして、こんばんは。そして、お帰りなさい。
できるだけ、主の言葉に耳を傾け、聞きながら黙想してみてください。「聞く」ということを大切にしてみましょう。
●メッセージ
私は、この7章を読んでいて、まず気になったのは、水が150日間増え続けたときに、ノアはタンカーのような箱舟の中で何を思っていたのかということです。もちろん、8人という少ない人手で、箱舟にいる全動物たちの世話をしなければいけない、餌の世話から下の世話まで。そして、自分たちの食べる分も用意しなければいけない。忙しさのあまり、なにも考える時間がなかった、、、かもしれません。しかし、もし、時間があったとしたら、ノアは何を思っていたのでしょうか。ノアには、自分たちが再び地面に足をつけることができると神様との約束を信じていたでしょうから、これからどうなるのだろうかという不安はあったとしても、希望は失ってはいなかったでしょう。でも、それとは違うこともノアは思っていたのではないかと、ふと思いにふけるのであります。
箱舟を造っている100年間、村人たちはノアの家族に対して冷ややかでした。いえそれ以上で、変人扱いし、彼の家族との交流を絶っていたかもしれません。いわば村八分の状態ですね。しかし、今は彼らも、彼らの家畜も、すべてが水の中。22節に●「いのちの息を吹き込まれたもので、かわいた地の上にいたものはみな死んだ」とあります。ノアは、決して仲がよかったとは言えない隣人たちでも、彼らがこの洪水でおぼれ死んでしまったことに対して、神の怒りの恐ろしさとともに、このことを起こさざるをえなかった神の悲しさ、それと、彼らの魂の救いとでもいいますか、彼らに対する神のあわれみを祈り願っていたのではないでしょうか。もちろん、それは、神の領域ですから、ノアの祈りでどうのこうなるものではないかもしれませんが、この洪水で生かされ残った者として、水かさの増えつつある150日間、日常の動物たちの世話や掃除の合間に、静まって神にこのことを願わざるをえなかったのではないでしょうか。
もちろん、ノアたちが箱舟を出て、土地に足を踏み出すまで、あと54日間もありましたが、ここが折り返し地点で、ノアたちにとっては希望が現実へと近づきつつある期間でした。折り返し地点までの150日間は、言い方は適切ではないかもしれませんが、「喪に服している」期間とも言えるのではないでしょうか。そして、この150日の「喪に服する期間」の直前、40日間の大洪水となる雨のふる直前、神はノアたちにこの世との決別をさせました。それが、今朝の中心聖句の言葉16節●「主は、彼のうしろの戸を閉ざされた。」箱舟にはいるべき動物たち、そしてノアたちが入って、主ご自身が箱舟の戸を閉ざされました。箱舟の中が「救い」ということであれば、「ノアたちは救いにもれることはない」というメッセージであり、またノアとノアの家族たち以外は、「死ぬ運命にある」というメッセージ、これは神が決めたことであり、神ご自身が戸を閉じられた、神の堅い決意ともとれます。そして、ノアはその神の決意の前には無力であることも意味しているような気がします。この「主は、彼のうしろの戸を閉ざされた。」という言葉には、それだけの権威といいますか、威圧感があるように思えるのです。音で表現するとしたら、「ピシャ」とか「ギーガタン」という重みが伝わってきます。
私たちの人生のおいても「主が、うしろの戸を閉ざされた」という表現がぴったりの状況がないでしょうか。「前の戸ではなく、後ろの戸を閉ざされる」ときです。英語ではNo Turning Back という言葉があります。「振り向かない、元に戻らない」ということです。この言葉で思い出されるのは、創世記19章で記述された、ソドムとゴモラの町の滅亡の物語にあります。ソドムとゴモラが神によって滅ぼされる時、アブラハムの甥っ子のロトとその家族は、ソドムの町から神の憐れみによって逃れることができました。しかし、神はその時、●「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。この低地のどこででも立ち止まってはならない。山に逃げなさい。さもないと滅ぼされてしまう。」(17節)とロトたちに忠告しました。しかし、ロトの妻は、振り返ったので、塩の柱になってしまいました。「振り返る」という行為は、元の生活に未練があるということ、そして、その元の生活は死を意味していますから、ロトの妻は、振り返って塩の柱という生物の存在できない塩の柱となり、今でも死海のほとりにあるソドム山に立っています。
主は私たちに時として、No Turning Back 元の罪深い暮らしに戻ることを許されず、「後ろの戸を閉ざし」前を向きなさいとおっしゃるのであります。日本語には、「退路を断つ」という言葉がございます。こころの奥底にある自分に対する甘えを断つことであり、また、退路を断つ人が誰よりも成長するとも言われます。そして、私たち人間は実に意志も弱く、自分から退路を断つことができにくいものです。ですから、神が「後ろの戸を閉ざされる」のは、神の憐れみにほかなりません。
ノアの今までの世に対する思い、つらい思いだけではなかったはず、自然の美しさ、箱舟に入れることのできなかったほとんどの動物たち、かれらに罪はなかったはず、そのような思いを、神はノアに断ち切りなさいと「彼のうしろの戸を閉ざされた」のではないでしょうか。そして、神はノアに150日という期間を与えられました。その期間は、村の人々を赦す期間でもあったでしょう。またこの世との「別れを告げる」期間でもあったでしょう。また、尊いいのちに対する喪に服する期間でもあったでしょう。
私たちには、別れを余儀なくされる時がります。退路を断つような分かれもあれば、愛するものを失う別れもあるでしょう。しかし、どの別れであったとしても、その時、主が必ずそこに臨在してくださり、私たちを励ましてくださるのです。そして、その別れは、今の自分から一歩も二歩も前進するときでもあります。過去に未練を残さず、前を向きなさいと主はおっしゃいます。主の導きに敏感にならせていただきましょう。
さて、今日も天国長屋の八さんと熊さんに登場していただきます。八さん熊さん、よろしくお願いいたします。
―――――
八: ノアはんたちが箱舟に入った後、「うしろの戸が閉ざされた」っていう意味に、
そんなに深い意味があったやなんて、初めて知ったわ。
熊: ほんまや。こんなとこ、さらっと流してしもてたわ。
まあ、箱舟の中に204日もいはったなんて、大変なこっちゃなぁって思うけど。
八: 204日間も、どうやって暮らしてはったんやろ。
けんど、動物の世話は、たいへんやったやろなぁ。8人で全動物やろ。
まあ、神様が動物たちをおとなしゅうさせてたんやろけど。
熊: 若さんは、150日間、ノアはんは喪に服してたんちゃうかゆうてはったけど、
ノアはんの家族以外、つまりは全部親戚やろ、
その親戚がぜんぶおぼれ死んでしもたんやから、こたえたやろうなぁ。
八: まあ、初めは40日40夜大雨やってんから、それ自体が恐ろしゅうて、
喪に服するなんて考えられへんかったかもしれへんけどなぁ。
どんどん寂しさが身に染みてくるちゅうか。
熊: えらいことになったなぁと、不安もあったやろ。
八: ノアはんのうしろの戸が閉ざされたってあったやろ。
ノアはんもあそこで、覚悟をきめたっちゅうか。
熊: あれ、わてな。ジェットコースターが、上り始めた、
そんな時の心境ちゃうかなぁ、思ててん。
八: なんや、それ。そんなにワクワクしてたんかいな。
熊: ちゃうちゃう。わて、高所恐怖症やし、ジェットコースター大嫌いや。
できることなら下りたい。けんど、動き始めたら、もうどうしようもあれへん。
覚悟きめなあかん。ノアはんも、あんとき覚悟きめたんとちゃうかな。
「神様、もうどないなとしてんか」みたいな。
八: 運を天にまかしたちゅうか、神様にぜんぶお任せしたわけやな。
けんど、ジェットコースターとノアの箱舟といっしょにするあほがあるかいな。
あっちは、人類の滅亡やで。
熊: それも、せやな。
八: ところで、ノアの箱舟ってなぁ。ヨナはんがくじらのお腹の中に三日三晩いはったやろ。
熊: まあ、くじらかどうかわ分からんけど大きな魚の腹の中に、飲み込まれはった。
あれは、ヨナはんが、神様の命令にはむこうたからやろ。
三日三晩おさかなの腹の中で、悔い改めたちゅうこっちゃろ。
八: せや。魚の中のヨナはんと、箱舟の中のノアはんと似てるような気がすんねんや、
知らんけど。
熊: 箱舟と大きな魚と同じかえ? ノアはん、箱舟の中で悔い改めてたんか。
八: そういうわけやないんやけど。なんていうかなぁ、さなぎの時期ちゅうか。
熊: さなぎ? なんでまた、昆虫のさなぎが出てくんねんな。
八: 昆虫って、幼虫が、さなぎになって、死んだふうにじっとしとるやろ。
んで、そのさなぎの殻を破ると、成虫になって飛び出しよる。
あの死んだふうになっているさなぎの時期にえらい変化が起こってるわけや。
なんかそれが、ヨナはんの魚の腹の中でもありいの、
ノアはんの箱舟の中でもあるような気がすんねんや。
もちろん、昆虫みたいに、変身はせえへんけどな、ヨナはんもノアはんも。
熊: ようするに、あれやな。ヨナはんは魚の腹の中で、ノアはんは箱舟の中で、
なんらかのヘンシーンがあったちゅうねんな、八は。
それやったら、イエス様もそやないかいな。
十字架にかかって、ヨミにくだり、三日目に死人のうちよりよみがえりはったんやから。
八: そやでぇ。イエス様もある意味さなぎの中にいたんと同じかもしれへんな。
さなぎから殻破って、わてらの救い主となりはった。
ノアはんにしても、ヨナはんにしても、イエス様にしても、
変化のためのそれぞれのさなぎがあったんやと、わては思うねん。
熊: なるほどなぁ、変化のためのそれぞれのさなぎ、、、かぁ。幼虫からさなぎや、
知らん間になってるかも知れへんからな、「ようちゅう」意しておかなあかんなぁ。
八: あほ(笑い)、しゃれ、ゆうてる場合か。
熊: けんど、ちょっと笑ろたやろ。わての勝ちや。んで、八のさなぎはなんや?
八: さなぎなぁ、変化のためにさなぎなぁ、、、それやったら、イエス様かな。
熊: なんや、わてと同じこと考えてんや、わてのさなぎもイエス様や。
イエス様を知って、変わった。イエス様とともに古い自分は死んで、
新しく生まれ変わった。まあ、そんなにヘンシンしているわけやあらへんけどな。
チョウチョみないなことはない。
八: 熊がチョウチョやて、きしょくわるいは。ガやでガ。いや、ガに失礼やな。
熊: あほ、もうええわ。とにかくや、ノアはんのあの箱舟の中ちゅうのは、
いろんな意味で大切な時期やったちゅうこっちゃ。
若さんがゆうように、亡くなった人々のことを考えて、
神様にとりなしの祈りをささげていたかもしれへんし、
八の言うように、ノアはんにとってもさなぎの時期やったんかもしれへんなぁ。
八: なんか、とりとめもない話になってしもうたなぁ、ごめんなぁ、若さん。かんにんやで。
―――――
いえいえ、けど、さなぎの話がでてくるとは思いませんでしたわ。「後ろの戸が閉じられ」古い自分との別れ、死が分かつ別れ、そして、その事に直面する時、私たちはいったい何を思うのでしょうか。ノアは、箱舟の中で何を思っていたのでしょうか。いえ、箱舟の中にいる私たちは、箱舟の外にいる人々に対して何を思うのでしょうか。私たちの箱舟の後ろの戸はまだ閉じられていません。皆さんはいったい、誰に箱舟の中に入ってもらいたいですか。私たちが無理やりいれるのではありません。選ばれた動物たちが、素直に箱舟にはいったように、その人たちも素直に箱舟にはいってくださることを、切に願うものであります。
来週はイースター、主イエス・キリストの復活祭です。モーセの民が、かもいや柱に小羊の血をぬって神の怒りを過ぎ越したその記念の日に、イエス様は死を克服し復活なさいました。そして、ノアも箱舟の中で死をずっと意識し、生まれ変わって再び大地を踏みしめることになります。どうか、この一週間、今だ箱舟に入っていない人々のことを覚えつつ、福音を喜び、福音を伝えるものとさせていただきましょう。
では、黙想いたしましょう。黙想の時にお読みするのは、詩篇86篇です。
●黙想:
黙想の前に、イエス様のお言葉をお聞きください。ヨハネの福音書3章3節。
「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」
では、黙想いたします。詩篇86篇。
黙想時の曲
[Vol.25] 魂の安息を与えるCCMピアノ - クリスチャンBGM
https://www.youtube.com/watch?v=WdN8ea63Zb0
●祈り
●主の祈り
天にまします我らの父よ
ねがわくは、御名をあがめさせたまえ
御国を来たらせたえ
御心の天になるごとく
地になさせたまえ
我らの日用の糧を、今日も与えたまえ
我らに罪をおかす者を、我らがゆるすごとく
我らの罪をもゆるしたまえ
我らをこころみにあわせず
悪より救いだしたまえ
国とちからと栄えとは
限りなくなんじのものなればなり
アーメン。
【YOUTUBE配信終了】
賛美⑥:イエスに栄光あれ
https://www.youtube.com/watch?v=v5sKPkQ68tY&list=RDMM&index=4
讃美⑦:神の国と神の義
https://www.youtube.com/watch?v=CGyo9D1vD1A
●礼拝と献金の感謝の祈り
(小阪チャペルでは、献金は教会に入ってきたときに、感謝と悔いた心をもって捧げます。)
●頌栄:新聖歌63番「父御子御霊の」
https://www.youtube.com/watch?v=0gKUQaaKTqM
●祝祷:民数記6:24-26、2コリント13:13、エペソ3:14-21
●新聖歌59「アーメン」(アーメン)Ⅶ 四唱 MIDI鍵盤によるオルガン演奏
https://www.youtube.com/watch?v=SPZdXDlscT0
●閉会
●連絡
次回の4月17日 午後5時から小阪チャペルにて、主日礼拝。
聖書:創世記8章